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【四輪車】インド高級車メーカー、エントリーレベル車が好調

10月初頭、ドイツの高級車メーカーBMW社は、新モデル“1 Series”を最小構成価格209万ルピーで発売した。同モデルはホンダの高級セダンAccordよりわずか46,000ルピー高い値段である。今回発売した新シリーズは従来の顧客であるMercedes-Benz、AudiやJaguar-Land Roverらを選ぶような富裕層をターゲットとしておらず、ホンダ、トヨタやVolkswagen等のブランドの車を購入する消費者を狙っている。
また、このようにエントリーレベルの新シリーズを発売する高級車メーカーはBMWのみならず、今年3月、Mercedes社も高級ハッチバック車A Classを233.9万ルピーという低価格で発売している。さらに、Audiが去年発売したコンパクトSUVのQ3は既に好調な売上を記録している。

高級車メーカーによるエントリーレベル車の展開は、消費者から非常に良い反応を得ている。Mercedes やAudi等の高級車メーカーの今年半期の販売台数は、対前年比22%増で13,852台を記録した。一方、Škoda AutoのSuperb、ホンダのAccordやトヨタのCamry等、中級車メーカーの高級セダンの販売台数は、対前年比25%減で1,586台となっている。縮小する高級セダン市場の年間販売台数は2012-13年度に対前年比32.2%減少となり、合計4,358台であった。

BMW Group India社のPresident、Philipp Von Sahr氏は、「我々は”1 Series”の展開により、新たな顧客開拓を目指しており、都市部で優秀な教育を受けた18~40歳をターゲット層として設定している。”1 Series”により、ホンダ、Hyundaiやその他の主要メーカーからBMW社へ移行するユーザーも数多く出現しており、顧客確保への効果的な戦略として確信を持っている」と語った。2012年に発売した同社の”X1”モデルは、年間2,461台を販売し、年間売上の26%を占める大ヒットモデルとなった。
また、Mercedes社が発売したコンパクトカーのシリーズ、”Next Generation Compact Cars (NGCC)” も発売間もなく、国内の売上の25%を占める好調な売上状況となっている。

Mercedes Benz India社のMD兼CEO、Eberhard Kern氏は、下記のように述べる。
「現在、NGCC(コンパクトカー)の売上は、当社の売上販売台数の約25%を占めている。同モデルのユーザーは大きく2つに分かれており、すでに高級車を所有しており2、3台目として購入するユーザーと、純粋に身分を向上させたい専門家、事業家や中小企業の社長等のユーザーである。当社の233.9万ルピー以上のA モデルの購入者の半数以上はMercedesの自動車を保有したことがない消費者である。また、国内自動車市場は低迷状態にも関わらず、我々のA ClassコンパクトカーとB Classスポーツカーは既にインドで1,000台以上走っている。また、現在A Classの予約は12週間以上待ちの状態であり、非常に好評のモデルとなった。」

Mercedes社はA ClassとB Classの売上増大により、2013年第3四半期の販売台数は2,696台となり、対前年比58%増となった。また、同期にはAudiからインドの高級車市場の首位を奪還している。Mercedes社は、インドで市場優位性を維持するため、継続的に新モデルの発売を行う予定であり、来年は高級コンパクトSUVを発売する見通しである。

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