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【二輪車】インド、スクーターの販売数が初めてバイクを上回る

現在インドの二輪車産業ではバイクからスクーターへの消費者移行が著しく進んでおり、国内における110~125ccスクーターの販売台数は2013年度にバイクを上回った見通しだ。

これまでインドでは、スクーターは家族にとって第2番手の移動手段として使用されてきたが、近年ではその状況が一変しているようだ。インド自動車工業会(SIAM: Society of Indian Automobile Manufacturers)の情報によると、国内のスクーター販売台数は、2013年4月から2014年2月末の間で243万4,025台を記録しており、前年の176万5,868台から25%増で大幅な成長を見せた。その一方でバイクの販売台数は3%減で売り上げは落ち込んでいる。

これまでバイクは燃費の良さが最大の強みとされていたが、最近ではスクーターも負けていない。従来のスクーターの燃費はガソリン1リットルあたり35~40キロであったが、最先端のスクーターは60キロまで改善されている。

インドのスクーター市場では、ホンダのインド子会社、Honda Motorcycle and Scooter India社が独占し市場シェアの53%を獲得している。国内で最も売れている”Honda Activa”は、1ヶ月で約10万台が販売された。
また、現在インドの二輪車市場においてスクーターの販売台数は約24%を占めており、2010年3月時点の16%から急速に拡大している。

Honda Motorcycle and Scooter India社のSales and Marketing部門Vice PresidentのYadvinder Singh Guleria氏は、下記のように述べる。「インドでは確実にスクーターの受容性が高まっている。特に農村部や中小都市のバイク利用者において、より快適で燃費の良いスクーターに対する関心が高まっており、我々は今後もスクーターの展開範囲を拡大していく予定だ。」

一方でインド第2位のバイクメーカーBajaj Auto社は、国内のスクーター市場の飛躍について消極的な姿勢を示しており、都市部ではバイクの需要が大幅に回復すると予測している。同社のバイク事業のPresident、K Srinivas氏は、「都市部における消費の回復と共にまたバイクの売上も急増するだろう。」と述べる。
同社は5年前にスクーターの製造を停止しており、それ以降はバイク製品の販売に注力している。

しかし、国内のスクーターメーカー各社からは今年も数多くの新商品が展開され、市場はさらに激戦化していくことが予想される。Honda社は125ccスクーター”Activa”の新モデルを発表しており、Hero社は同125ccの”Dare”や150ccモデルの”Zir”を新たに市場投入する計画だ。また、TVS Motor社からは”Zest”、そしてSuzuki社からは”Let’s”モデルの発売が控えているようだ。

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