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【メディア】メディア・エンターテイメント産業、2015年までに約3,600億ルピーに拡大

デロイトのインド法人とFICCIが作成したメディア・エンターテイメント産業に関する報告書「South Indian Media and Entertainment Industry」によると、南インドにおけるメディア・エンターテイメント産業は、現在の市場規模2,119億ルピーから2015年度までに3,605億ルピーに成長する見込みだ。報告書は2012年12月にFICCIが開催したカンファレンス「Media and Entertainment Business Conclave(MEBC」」にて発表された。市場成長の要因としては、需要の増加や先端技術の発展、関連分野の成長が挙げられている。

市場規模を州別で見ると、タミル・ナドゥ州が762億ルピーと最も大きく、南インド全体の36%を占める規模だ。続いてアンドラ・プラデーシュ州(648億ルピー、シェア30%)カルナータカ州(398億ルピー、シェア19%)、ケララ州(310億ルピー、シェア15%)と続く。

またセグメント別に見ると、テレビ(1,222億ルピー、シェア58%)、活字メディア(626億ルピー、シェア29%)、映画産業(234億ルピー、シェア11%)、ラジオ(36億ルピー、シェア1.72%)となる。ラジオは市場シェアでは低いが、年成長率は22%と最も高い。

テレビ及び活字メディア産業の見通しについて、デロイトのディレクターSandip Biswas氏は現地報道に以下のように語った。「時代の先端にいるテレビ産業と共に、活字メディアもコミュニケーション方法を変更する必要がある。モバイルやタブレット端末の登場により、テレビと活字メディアは同じフィールドで戦うことになる。これはメディア産業構造を大きく変える可能性がある」。南インドのテレビ業界は変革の真っただ中にある。テレビが持つ豊富なコンテンツやインド全土への強固な配給網の存在が、より多くの広告主や投資家の関心を惹きつけることになる、とのことだ。

南インドでの映画産業について、MEBC代表で俳優のKamal Haasan氏は「南インドの映画産業はこの国の映画産業のいわば主役だ。インド映画作品の65%は南インドで製作されている」と語っている。 南インドにおける映画産業では、民間企業が映画を製作する際のコストが増加の一途を辿っている。またこのペースで映画製作を進めると、製作技術を持った有能な人材が不足する可能性が高い。人材の確保と人材育成の必要性が指摘されている。 このような問題を解決するためには、インド政府主導の国家的人材開発計画により立ち上げられたMedia and Entertainment Skill Council (MESC) 等のように、映画産業の各種ステークホルダーが一丸となる共同活動を主導することが必要になると見られている。

 

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