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【IT】投資停滞するeコマース業界、各社借入にて資金確保

事業コストが高く参入規制も厳しいeコマース業界では、投資が進まない中でeコマース各社は借入による運転資金の調達を進めている。

最新の案件としては、SVB India Finance社がSnapdeal社に対して8,000万ルピーを融資した。ベビー用品のポータルサイトを手がけるFirstCryやパーソナルケアを扱うウェブサイトGoodLifeも同社から融資を受けている。

オンラインファッション小売店Myntraの財務担当副社長Prabhakar Sunder氏は、「ベンチャーキャピタルから投資を受けることは容易ではない中で借入は有効な手段だ」と語っている(なおMyntraも昨年SVB India Finance社から借り入れている)

Flipkart(売上200億ルピー)、Snapdeal(今年度60億ルピーの売上目標)、Myntra、ShopClues、Jabongなどのインドeコマース業界では、2011年には総額3億4600万ドルもの投資が集まっていたが、本年の投資案件は6件で、総額は3800万ドル足らずだ。

資金獲得が進んでいないeコマース企業はベンチャーキャピタルが運営する企業から融資を受けている。

SVB India Finance社は過去半年でオンライン小売業者6社に融資した。同社MDのAjay Hattangdi氏は「同業界の企業はバーンレート(資金燃焼率)が高いため、事業を加速させて経営を持続化させるためには融資が欠かせない」と語る。

投資状況を難しくしている背景の一つとして、当該業界に対する外国直接投資への政府規制の存在がある。例えばニューデリーでは、外資系企業はインド消費者に対して直接販売することができず、もちろんオンライン上でも販売できない状態だ。

だが上記eコマース各社は事業成長を進める一方で、販促費や諸経費、人件費等で毎月5千万~1億ルピーの資金が消費されていると試算されている。各社の企業価値も2年前は売上の4~10倍であったが、現在は売上の1~2倍と急落している。

 

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