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【通信】インド携帯電話 人口普及率・通話時間が減少

インドにおける電話回線の普及率(100人当たりの電話接続数の比率)は、最も高かった2012年6月の79.6%から低下の一途を辿り、2013年2月は72.9%に低下した(インド電気通信管理局)。低下の主な要因は携帯電話での接続数の減少であり、無線による電話回線の普及率は、2012年6月の77%から2012年12月には70.8%まで減少している。なお固定電話に関しては2.6%から2.5%の減少となった。

インドでは最高裁判所による2G回線の周波数帯域に関する不当な割当てに関する判断として、ライセンスの大規模な取り消しが行われた。それにより、いくつかの通信企業では特定地域における事業の中止や、事業の完全撤退などが行われた。

最近の2G回線の競争入札では、参加率が低下していることもあるが、入札参加事業者は入札価格の上昇に危惧し、収益性が高い地域に絞る動きもあるようだ。

また、収益力の改善に注力する企業では、収益が見込めないプリペイド接続を終了している。

2012年12月における加入者1人当たりの月間売上高はGSM事業者が98ルピー、CDMA事業者が80ルピーであり、2006年3月の過去最高値366ルピー(GSM)、256ルピー(CDMA)から大きく後退している。この大幅な低下については、通信量拡大を狙った課税の引下げ施策が行き過ぎている可能性があることを示している。

インドの通信業界は2006年から5年間で5倍に成長しており、その主な要因は通信サービス料の安さであったが、多くの企業において最近4ヵ月で携帯料金を値上げしている。

また、電話の通話時間も大幅に減少している。GSMネットワークを用いた携帯電話による平均月間通話時間は、2008年の505分から2012年12月には359分に落ち込み、CDMAネットワークでは、2006年6月の最高値550分から230分に減少している。

投資銀行Espirito Santo Securitiesによると、電話回線の普及率を向上させるためには、自社のネットワークで完全にカバーできていない地域で加入者を増やす場合のみ改善できる。

なお普及率が低い地域はラジャスタン州、西ベンガル州、オリッサ州、ビハール州などであり、普及率の平均値は61%だ。加入者1人当たりの月間売上高も利用が活発な州に比べて30%ほど低いものの、州の全人口をカバーできれば加入者数は3.5億人以上増加させることができる計算だ。

 

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