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【IT】急成長のインド・タブレット市場 各社差別化を模索 (2/2)

Dell社は、Windows 8対応製品によるタブレットPC市場への進出準備を進めている。

Dell India社常務取締役マーケティング担当Ravi Bharadwaj氏によると、Dell社は意識的に、タブレット市場に価値を見出し集中することを決めた。鍵となるのはタブレット用WindowsOSの開発だろう。「タブレット市場には類似製品が多く、あまりに雑然としており、差別化の必要がある」(同氏)。

Acer India社最高マーケティング責任者S. Rajendran氏いわく、タブレットにおいて極めて重要な要素は、ユーザーインターフェースとタッチスクリーンの感度のよさだ。またアプリの購入や使用のしやすさも求められる。

「明らかに、低価格デバイスや中国製デバイスにはこれらの要素は存在しない。このことは、既存ブランドや名称の活用が価格競争よりも重要であることを示している。」(Bharadwaj氏)

興味深いことに、タブレットメーカーが現在行っている製品ブランディングというのは、いかにブランドを組立PCメーカー(ホワイトボックスメーカー)の脅威から回避させるかというためのものである。しかし、ここでは価格だけが問題となっている訳ではない。

典型的な例としてインドのコングロマリッドXenitisグループの製品“Amar PC”に注目している声もある。組立PCよりも2,000-2,500ルピー高い価格で売り出され、当初は好調であったもののサービス品質が低く失敗に終わった。

ベンガル地方の低価格PCメーカーであるChiraag Groupもまた、政府系オフィス向け販売における一瞬の成功の後に消えてしまった。ここでも、顧客との接点におけるサービスが課題であった。

価格差が常に組立PCメーカーに有利に働いてきた中で、ブランドメーカーはアフターサービスや流通網を活用して競争してきた。

Dell社はAcer社などの他者がしたのと同様に、カスタマイズ製品を改良した。多くの法人向け販売でカスタマイズによる解決策を期待する一方で、個人向け販売も開拓した。カスタマイズ製品はゲーム・コンテンツ利用者に受け入れられている。

 

Bharadwaj氏によると、組立PC市場は9.8%落ち込んだ。IDC社のレポートによると、顧客の指向がタブレット・スマートフォンのようなモバイル製品方面に転換したことにより、ホワイトボックスPC市場は急速に後退している。

しかし、Acer社のRajendran氏は未だなお組立PCを過去のものとは見てない。同氏によれば、PC登記やエネルギーラベルの製品貼付の義務化など、法的な規制が着々と進み組立PCを市場競争から排除するまでは、組立PCは当分残ると見ている。
(なお2012年度登記義務規則では、ビデオゲーム・ラップトップ・マイクロウェーブオーブンを含む15の電化製品が、安全基準の遵守を確認するために登記を義務付けられている)

また、消費者の購買形態にも大きな変化がみられる。組立PCとブランドPCの価格差は減少している。

消費者は、手厚い製品保証や事故保険といった、ブランドPCによって提供される付加価値を好むようになっており、月極め分割払いの購入方法によりPCを購入しやすくなっている。

Rajendran氏によると、組立PC市場は既にかなり縮小しており、消費者の購買形態やデスクトップPCの変化によって組立PCメーカーにとっては非常に厳しい環境になった。TierⅡ、Ⅲ都市では、組立PCに対する需要はある程度残るだろうが、数年以内に、付加価値のあるブランド製品への転換が進むだろう。

 

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