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【Eコマース】インドのベーカリー各社、ネット販売に注目

現在インドのベーカリー業界では、商店街のベーカリー店から全国的なチェーン店まで、あらゆる業態のベーカリー店がネット販売事業に参入している。これまでも様々な食品小売事業者によるネット販売の展開は確実に増加していたが、ベーカリー業界におけるチェーン事業者の急増、及び同業界の巨大な市場規模から多くのベーカリー事業者がネット販売という新しい取り組みに着目している。

Technopak Advisors 社の調査によると、インドにおけるベーカリー市場は現在約850億ルピー規模であり、年間12-15%の成長率により2014年度には1,500億ルピーに拡大する見通しである。主な商品カテゴリーは、ビスケット、スナック、ケーキ、ペイストリー、ラスク、パイ等である。また、急増している新興のパン屋では、カップケーキ、シュテーデル、ワッフル、ドーナツ等の欧州系の製品も加わっている。こうしたベーカリー店やベーカリーチェーン等の9割近くが非組織な事業形態で展開している。

インド最大のプレミアムベーカリーチェーン“The French Loaf”を展開するOriental Cuisines社CEO、 Narendra Malhotra氏は下記のように語る。「インドではオンライン注文を利用する消費者は多い。例えばDominos Pizza社はオンライン注文が売上の2割を占めており、これは同業界において一般的な水準だ。今やインドではケーキや花をオンラインで購入することは可能であるが、そのケーキがどこで作られていてどんな種類のものなのかを知ることはできない。我々のような実店舗を運営する事業形態であれば、利用者は店舗で商品を見ることができる。」
Oriental Cuisines社の商品は現在delyver.com等のポータルサイトで購入可能であり、同社ウェブサイトでもネット購入が可能なシステムに移行中である。

多くのベーカリー店は未だ自社のウェブサイトのみでネット販売を行っているが、ポータルサイトでの体制や運営方法が明確になるとともに市場も活性化するだろう。
例えば、バンガロールを拠点とするJust Bake社は、自社ウェブサイトにおける販売と共に、justeat.inや foodpanda.my等のポータルサイトとの提携でネット販売を展開している。同社のベーカリー商品は提携先のポータルサイト上に掲載され、ポータルサイトが仲介者となり注文状況が同社に報告される。Just Bake 社ジェネラル・マネージャーのRajesh Tadi氏によると、同社のオンライン注文の約15%がポータルサイトからきているとのことだ。同社は世界中からの注文を受け付けており、国外からの注文は約1割を占めている。

“The French Loaf”もまずは自社ウェブサイトからネット販売に参入する予定であるが、ポータルサイトやその他の運営方法も検討している。

チェンナイからバンガロールへの進出を図るOvenfresh社も自社ウェブサイトでネット販売を開始し、最終的にはモバイルから注文可能なシステムの導入も検討している。同社の創設者Rajiv Subramanian氏は、「次なるステージは、モバイルとオンラインプラットフォームの連結だ」と語る。

ムンバイに拠点を持つMonginis社も、ケーキ、チョコレート、花やギフトをネット注文できる自社ウェブサイトを運営し、インド全土で多くの都市を網羅している。バンガロールのDaily Bread社は自社が展開する店舗周辺にケーキの配達サービスを提供している。

また、ニューデリーにはBake Box社という会員制ショッピングサイトを運営するベンチャー起業がある。毎月、同社は異なるベーカリーと提携しその店舗の商品をサイト上に掲載する。注文情報はベーカリーへと転送されるが、配送はBake Box社が管轄する。また、同サイトに登録している会員メンバーは毎月担当のベーカリーの商品がもらえる。

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