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【メディア】Sony Music Entertainment India社、Warnerとライセンス契約締結

Sony Music Entertainment India社は、アメリカのレコード会社Warner Music Groupと戦略的なライセンス契約を結び、インドの音楽産業における競争力を強化した。当契約によりSony Music社はWarner Musicに所属するアーティストの音源やレーベルをインド、スリランカやその他の南アジア地域で発売する権利を獲得し、今後CD販売、デジタルダウンロードやストリーミング等の多様なモバイルサービス等を通じて展開することが可能となる。

当ライセンス契約は、Eric Clapton、Bruce Sprinsteen、Elvis Presley、Miley Cyrus、Beyonce、Shakira、Justin TimberlakeやPitbullを始めとした、約25人の世界的なアーティストの音楽の著作権が含まれる。これにより、Sony Music社は国際音楽のラインアップにおいてインド最大、及び世界でも最大規模の音楽カタログを保持することになる。

Sony Music社インド・中東事業、社長のShridhar Subramaniam氏は、「国際音楽はインドでまだまだ浸透しておらず、大きな潜在需要が期待できる。さらに、デジタルメディアのブームによって国際音楽は格段に入手しやすくなっている。」と述べる。

Warner Recorded Music社の社長Stu Bergen氏は、Sony Music社との提携の意図を次のように語る。「インド市場の急速な成長は我々の世界戦略における可能性を大きく拡げている。インド市場に関するノウハウを持ち、現地の小売やメディアとの関係性に強いパートナーを見つけることが弊社にとって重要であると考えた。」

また、当契約によりSony Music社はインド市場における最大の競合T-series社(インドのSuper Cassettes Industries Limited (SCIL)が保有する音楽レーベル)に対抗する計画だ。現在、両社ともインドの音楽レーベル市場を牽引する主要プレイヤーであるが、ボリウッドや宗教系の音楽配信の実績ではT-series社は圧倒的な強みを持っている。T-series社が占める現在の市場シェア27%に対し、現在20%を占めるSony Music社は今後25%まで拡大させることを目標としている。

インドにおける音楽市場は現在80億ルピー規模と推定されており、国際音楽の部門はその内の12億ルピーを占め、年間10~12%成長している。Warner Music Groupとの提携により、国際音楽部門において、Sony Music社は市場シェアを35%から55%に拡大させる見込みだ。

Sony Music社のSubramaniam氏は、提携の活かし方について次のように語る。「モバイルネット環境やスマートフォンによるダウンロードの普及拡大を考慮すると、我々はWarnerの保有する音楽を、速やかに弊社の強固なデジタル流通網で展開していかなければならない。実際に、弊社のデジタルプラットフォームの存在は、Warnerがパートナーとして弊社を選んだ主な理由の一つだ」

Sony Music 社の売上の60%がデジタルメディアにおける売上であり、その他、CDなど直接販売は25%、ライセンスやグッズ販売は15%を占めている。

Subramaniam氏はさらにこう主張する。「流通の一体化が実現したとしても、WarnerとSony Musicそれぞれのマーケティング方法は異なる。両社が競い合えるマーケティングをすべきだ。SonyはWarner保有の音楽を専門で取り扱う新チームを組成するだろう。」

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