インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト

【eコマース】PCから携帯電話へ、eコマース各社がmコマースに注力

インド大手オンラインショッピングサイトFlipkartの創設者Sachin Bansal氏は、最近携帯電話メーカーと頻繁に連絡を取っている。モバイル機器の製品拡充を計画しているためではなく、Flipkartの携帯アプリを新型の携帯デバイスに対応させるための計画だ。これは、モバイルeコマース(mコマース)による膨大な事業機会への一策である。

Flipkartは現在、インド国内の大手携帯電話メーカーMicromax社と携帯電話用アプリ開発に向けて提携間近であり、同時並行で他の大手企業とも対話を進めている。

Sachin Bansal氏はmコマースの可能性ついて次のように語る。
「mコマースはこの先3年間、eコマースの代替となる大きなビジネスチャンスだ。その中に我々は飛び込んでいく。現在、当社は既に携帯電話用アプリを提供している。2年前には存在しなかった携帯からのアクセスは今や約20%を占める。」

同氏は、Tier IIやIII都市における3G回線の普及、およびReliance Jio社による4G回線の拡大により、国内のおインターネット回線のスピードは大幅に改善される見通しだと述べる。それに伴い、mコマースの利用も急増すると予測する。

インド大手オンラインショッピングサイトSnapdealの情報によると、インドにおけるmコマース市場は過去12カ月間で10倍に成長している。

Flipkartのみならず、その他のeコマース事業者もmコマースを次なる大きなビジネスチャンスとして捉えている。Snapdeal.comの副社長(製品担当)Ankit Khanna氏は、「インドでは携帯電話の市場も急成長しており、今や誰もが携帯電話を持っているため、mコマースの利用も大いに成長している」と語る。

Snapdealのオンラインショッピング注文数の内、約30%が携帯電話からのアクセスであり、eBayでは注文数の約23%を占めている。オンラインの食事宅配サービスサイトFoodPandaの創設者Rohit Chaddaいわく、同社の注文の内、約20%が携帯電話からのアクセスだという。

Snapdealでは、新規訪問者の約60%がモバイルからのアクセスとのことだ。EC事業者によると、安価なアンドロイド系スマートフォンの登場、購買行動の多様化、若年消費者層の購買力成長、そしてモバイル上での手軽で安全な決済システムの開発などが主な要因となり、mコマースは小規模の都市でも受け入れられるようになっている。しかし、現在モバイルによる注文の75%は代金引換え払いである。インド電気通信規制庁(TRAI)の統計によると、現在インドにおける携帯電話の加入者数は約8億7,100万台であり、この内、40.25%が農村部の利用者である。携帯電話は嗜好品というよりもむしろ必需品へと移行するなか、Bharti Airtel社などの通信事業者はモバイルインターネット上での送金を簡易化するサービスを開発している。

また、Amazonの広報担当者によると、モバイルによるインターネット通信量はコンピューターによる通信量を上回っていることから、モバイルにおけるプラットフォームを開発することは各EC事業者にとって非常に重要な分野となっている。

一覧に戻る