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【スマートフォン】Samsung社、インドにおける市場開拓戦略

Samsung社が携帯電話のブランドとしてiPhone、ましてはNokiaに打ち勝つとは、インド人誰もが予想していなかっただろう。しかしながら、これらの従来からの巨大ブランドを越え、Samsung社は現在インド携帯電話業界において首位を獲得している。同社は非常に多様化された市場に対し、低価格製品によるボリュームゾーンへの展開と並行してS3やS4モデルのような高価格帯の製品を取り入れることにより、長年の市場リーダーNokia社から首位を奪い取ることに成功した。

「インドのような市場では、価格設定が非常に重要となる。Samsung社の場合は、最安値の機種とGalaxy Starのような機種が、幅広い消費者に対応できるボリュームゾーン製品である。」とInternational Data Corporation (IDC)のSenior Market Analystを務めるManasi Yadav氏は語る。

通常、多額の投資により大規模な広告戦略を打ち出す企業が多いなか、Samsung社は地道であるが確実な手法で自社のブランド構築に取り組んできた。数年前からAndroidと提携を組み、製品戦略において非常に重要なパートナーとして関係性を構築してきたことが同社の成功要因であるようだ。
Yadav氏は、「Samsung社はAndroid社との関係性が確立していたため、自社製品を素早くAndroidに移行させることができた。また、Androidの基盤も非常に強く、現在では国内のスマートフォン利用者の90から95%がAndroidを使用している。」と語る。
また、その他の関係企業との提携についても、Samsung社は優位性を持っている。「Samsung社の流通パートナーとの提携やデータベース管理の活用は、競合と比べものにならないほど強い。例えば、同社は提携パートナー先に対し報酬制度を提供することにより、透明で能率化された関係性を構築することができた。」と同氏は語る。

現在、インドのスマートフォン業界は非常に活発的な市場として注目されているが、スマートフォンの普及率は未だ携帯電話市場全体の20%に過ぎない。専門家曰く、スマートフォンの市場は未だ導入期であるのだ。特にTier 2都市以下の地方地域に住む人は、基本的な機能のみが付属した従来の携帯電話を好む人が多いことが現状である。

Samsung社は今後も同じ勢いでインド市場を開拓していくのだろうか。現在市場にはApple社やNokia社などの巨大競合以外にも、HTC社、Sony社やLG社を始めとした様々なプレイヤーが存在している上、Levono社のような新規参入者も続々と出現しており、今後の動向は誰も予想することはできない。
Samsung社のCountry Head、Taneja氏は、「現地の言語で展開しているコンテンツやサービスは、今後の成長のカギとなるだろう。」とコメントしている。同社は2012年から、インド国内の11つの現地語に対応したコンテンツやアプリケーションを提供している。同社の携帯電話製品は現在1,100ルピーから49,900ルピーの範囲で販売されている。

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