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【エンターテイメント】ボリウッド映画プロデューサー、インドでシネマコンプレックスの積極展開狙う

ボリウッドの第一人者として知られる映画プロデューサーSubhash Ghai氏は、インド国内におけるマルチコンプレックス(複合型映画館)の展開に注目している。Ghai氏は、ムンバイ証券取引所にも上場しているMukta Arts社の社長として、今後1年間において同社が保有するマルチコンプレックス(複合型映画館)の数を既存の約3倍にあたる100拠点に拡大させる方針を示している。

同氏によると、Mukta Arts社の映画事業部門Mukta Cinemasは、新たな施設の開設ではなく、既存の映画館の買収により店舗拡大させていく見通しだ。同氏はこれまで“Karz”、“Ram”、“Lakhan”、“Hero”などの人気映画を手掛けてきた映画プロデューサーである。

同氏は「我々の事業モデルは、既存の映画館との連携により成立している。このモデルは、新たな施設を建設するよりも低コストで運営することができる。」と主張する。Mukta Cinemas社は、経営不振に陥っている単一スクリーンの映画館を買収し、複数のスクリーンを保有するマルチコンプレックスとして再生させる戦略を図っている。同社は現在、Mumbai、Ahmedabad、Pune、Banswara,、Gulbarga,、VizagやParbhaniにおいて事業展開している。インド全土への拡大を見越して、Bhopal、RanchiやAurangabadなどの都市も進出地として検討中だ。現在は35拠点のマルチコンプレックス施設を運営している。

2011年創業のMukta Cinemas社は、インド映画業界の大手PVR社、INOX Leisure社、Big Cinemas社、及びメキシコの大手Cinepolis社などに並び、莫大な潜在力を持つインドのマルチプレックス(複合型映画館)市場に参入した。インド初のマルチコンプレックスは1997年にニューデリーで開業したPVR社の“Anupam”だ。その後、不動産ブームと可処分所得の向上に後押しされ、現市場の映画館の3分の1はマルチコンプレックス施設となっている。

インドにおいて、マルチコンプレックス業界の潜在力は極めて高い。インド商工会議連合会(FICCI)とKPMGの共同レポートによると、人口に対する平均映画スクリーン数がアメリカでは100万人当たり117スクリーン、そして中国では31スクリーンであるのに対し、インドでは8スクリーンと非常に少ない。しかし一方で、インドは年間でハリウッドの2倍の映画本数を制作する映画大国でもある。

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