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【教育】インドのオンライン塾市場、投資ファンドから注目受ける

 日本と同様にインドでもIIT大学、医学部や経営学部など、競争率の高い大学に入学するための進学塾の受講料は非常に高く、親にとっても大きな負担となる。エンジニア学部の入試に向けた進学塾であれば、ラジャスタン州のコータやデリーの立地であれば最低60万ルピーはかかるだろう。これは多くの中間層の家庭にとってギャンブルのような支出である。

しかし、最近ではよりお手頃な選択肢があるようだ。インドにおけるコーチング(塾・家庭教師)市場は50億ドルと推定されており、最近ではオンライン上でサービスを提供するバーチャル型が増えてきているようだ。このようなバーチャルコーチングは通常の集合型よりも受講料が50%も安い。そのためインドでは、Toppr.com、embibe.com、studycopter.com、tutorvista.com、edutorやteacherni.comなどのオンラインポータルを利用する学生が増えているのだ。さらに、ベンチャーキャピタル企業や個人投資家もこの新たなトレンドに早期から着目しており、バーチャルコーチングという新たな市場には近年、投資が活発化している。

例えば、近年Lightbox Ventures II社はムンバイのEmbibe社へ3億ルピーの投資を行っており、SAIF Partners社とHelion Ventures社もToppr社に対し1.2億ルピーの投資を行っている。また、デリーを本拠としたStudycopter社は、Indian Angel Network社から資本支援を受けており、Microsoft Ventures社も近年、バーチャルコーチングを運営する4、5社のスタートアップ企業からプロポーザルを受けているようだ。

Lightbox Ventures社の創業者Sandeep Murthy氏は、オンラインポータルはBansal Classes社、RAO Tutorials社やCareer Point社などの従来のコーチングセンターと比べ、コスト効率が高く時間も節約することができる、と語る。
このようなオンラインポータルはモバイルでもアクセス可能であるため、受講生はどこにいても講座を受けることができる。Murthy氏は、下記のように述べる。「IIT-JEEの入試は年々難関になっており、1クラスの生徒数が増えているため、講師が一人ひとりに対応することも難しくなっている。そういう意味では、オンラインコーチングは個人家庭教師みたいなものである。」
同氏は、オンライン上の試験対策市場は来年80億ドルに到達すると見込んでいる。インドにおける大学入試の受験者数は、毎年140万人と推定されている。

また、Microsoft Ventures社のMukund Mohan氏によると、このようなオンラインサービスにより、農村部に住む学生も都市部の学生と同様のサービスを利用することができるようになる、と述べる。

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