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【モバイル】インドのモバイル通信市場、利用者数が急成長

調査会社Gartner社によると、インドのモバイル業界は売上額が伸び悩んでいる一方、モバイル通信サービスの加入者数は前年から8%で拡大し、今年度には8億1,500万人に到達すると推測された。

今年度、インドのモバイル市場は前年から横ばいの192億ルピーと推定される。一方で、国内におけるモバイル通信サービスの加入者数は前年の7億5,500万人から8億1,500万人に到達し、8%の成長率となる見通しだ。

Gartner社Senior Research AnalystのNeha Gupta氏は、「現在インドのモバイル市場では、音声通信のARPU (1契約当たりの月間平均収入)が急速に引き下がっている一方、データ通信のARPU向上で完全に補てんできていないため、非常に厳しい状況である。」と述べる。

同氏によると、モバイル通信サービスの加入者数がこの調子で成長した場合、世界のモバイル業界に占めるインド市場のシェアは12%に到達する見通しだ。一方で、売上額ベースでは、インド市場は世界全体の2%にも及ばないと推定されている。

Gartner社によると、インドのモバイル通信業者が抱える最大の課題は、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴うOTT音声サービスの拡大である。
「ブロードバンド回線の普及率が低いインドにおいて、モバイルブロードバンド業界はこれから非常に魅力的な市場になるだろう。モバイルブロードバンドを小規模かつ手頃な価格設定で販売することが必要だ。」とGupta氏は述べる。

さらに同氏は、モバイル通信事業者が顧客ロイヤルティを向上させる手段として、モバイルアプリの活用は効果的であると述べる。「アプリには、ソーシャルやビデオなどの人気アプリや買い物用などの実用的アプリの他にも、たくさんの活用方法があるはずだ。低機能な携帯電話でもユーザー体験の品質が高いアプリを開発すれば、他の競合との差別化要素となるだろう。」

同報告書には、モバイル通信業者は人気コンテンツやサービス、及びアプリなどを自社のサービスや通信プランに取り入れることにより、モバイルブロードバンドの利用を促進することができると指摘されている。

インド電気通信規制庁(TRAI)のデータによると、インドにおける携帯電話の保有数は2014年5月末時点で9億1,016万台であり、通信サービス(固定回線含む)の加入者数は9億3,834万人であった。

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