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【Eコマース】インドのeコマース市場における成長分野(2/2)

※本記事は前編・後編に分かれております。前編はこちら

 

「ローカル検索」
オンライン小売は急速に普及しているものの、オフライン店舗の小売市場は未だ小売全体の約97%を占め、約62兆4,000億ルピーに及ぶと推定されている。それらの大半が小規模の店舗や事業者であり、”Just Dial”、”Findable”、”PriceBaba”や”Zopper”など特定地域における企業やサービスを見つけることができるローカル検索エンジンの利用が増えている。また、アートやエンターテイメントチケットの予約・販売を行う”BookMyShow”のように、特定サービスに限定された検索エンジンもある。インド最大の総合ローカル検索エンジンは、2013年度に56.1億ルピーの売上を上げており、今年1月からは病院の予約や花束の宅配サービスなど、実売のサービスを開始した。”JustDial”を展開するVSS Mani社のCEOは、「今後からは実売に注力していく」と述べる。

「その他のニッチ分野」
主要分野において激しいシェア争いが行われる一方で、ニッチな市場を狙ったECサイトも増えている。例えば”GreenDust”は、不良品などの2等品や返品された家電商品を通常価格より10~76%安い値段で販売する通販サイトである。また、”Limeroad”は購入した商品を自分のコレクションとして他のユーザーと共有できる、女性限定のネットショッピングサイトである。

「ベビー用品」
マルチ・カテゴリーの通販サイトでもベビー用品や子ども衣類は販売されているが、これらの製品を専門に取り扱うサイトもいくつか存在する。プネを本拠地に置くFirstCry社はベビーケア分野に特化した通販サイトを展開しており、同カテゴリーにおいて圧倒的な市場シェアを獲得している。同社はオンライン展開と共に実店舗の運営も行っており、今年中に現在の70店舗に追加し30店の新店舗を設置すると発表している。その他にも、同市場には”BabyOye”や”Hopscoth”などのプレイヤーが存在する。

「ヘルスケア」
ヘルスケアサービスの分野では、プロテイン・サプリメントやパーソナルケア用品の販売を手掛ける”Healthkart”やアイケア製品を販売する”Lenskart”などの通販サイトが存在する。現在”Lenskart”のサイトでは、メガネやサングラスの販売で一日あたり平均2,000件の注文を受けており、今年度の売上高は10億ルピーに到達する見込みである。ネット販売事業以外にも、”Lenskart”は自宅訪問型の眼科診断サービスも提供している。「メガネ販売業者の多くは既にメガネを使用している人を主な顧客ターゲットとしているが、メガネが必要な人の75%は必要性を自覚していないのだ。」と”Lenskart”を運営するValyoo Technologies社の創業者、Peyush Bansal氏は語る。

「下着・肌着」
現在20億ドルの規模と推定されているインドの女性向け下着市場では、店舗販売よりも幅広い製品ラインアップやより快適な購買体験の提供を目指しネット販売を手掛ける事業者が増えている。女性向け下着ブランドのPrettySecrets社は6年前に店舗販売を開始して以降、現在は国内に200店舗を構えており、徐々にオンライン販売の事業を拡大させている。

「ジュエリー」
ジュエリー製品が飛ぶように売れるインドでは、ネット上における販売も急速に伸びている。実店舗での売上が低迷している一方で、ジュエリー専門通販サイトを手掛けるCaratlane社の売上は今年倍増する見通しである。Caratlane社の創業者兼CEOのMithun Sacheti氏は、「ジュエリーの小売事業の最大の課題は、在庫管理のコストである。」と語る。「当社では注文を受けてから製造発注を行うため、在庫管理コストを削減しマーケティングや新規顧客獲得のために投資することができている。」

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