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【スポーツ】インドの大手テレビチャンネル、カバディとサッカーの人気上昇に注目

インドの代表的なテレビチャンネルStar India社が昨年、国民的スポーツと言われるクリケットに使った予算はスポーツ予算全体の90%。これは長年に渡る傾向である。

しかし2014年からStar India社は新たな賭けに出た。今年、同社はスポーツ番組の予算の30%をクリケット以外のスポーツに費やし、特にカバディとサッカーに重点を置いている。

先日終了したインドのカバディリーグPro Kabaddi League (PKL)は、放送局も驚くほどの人気となり、Star India社のSanjay Gupta社長は、「クリケット以外でこんなに多くの視聴者を集めたのは初めてだ。これには我々も本当に驚いたし、カバディこそ我々が求めていたスポーツなのかもしれない。」と述べた。

インド国内における2014年FIFAワールドカップの視聴率が0.7%であったのに対し、今回のPKLの平均視聴率は1.6%であった。インドで最も人気のあるクリケットのプロリーグIndian Premier League(IPL)の平均視聴率は4%強である。

Gupta氏によると、クリケットシリーズの対イギリス戦とカバディのPKLが同時に放送された日は、PKLの視聴率の方が高く、ネット上でも同様の傾向が見られた。PKL番組の視聴者の平均視聴時間は10~11分であり、これは15~16分であるクリケットの次に高いエンゲージメント率である。また、カバディ戦の視聴者は郊外や農村部に集中していると思われがちであるが、実際には大都市に住む18~30歳の若者が大半を占めていた。また、他のスポーツと比較するとカバディは女性の視聴率が高く見られた。

一方で、サッカーについては、Reliance社とIMG社の合弁会社が新プロサッカーリーグIndian Super League(ISL)を発足した。ISLについて同氏は、「より有名なイギリスのEnglish Premier League(EPL)との比較対象にあるため、ISLの視聴率を上げるためには放送のクオリティや見せ方に工夫が必要である。サッカーについては海外選手の人気が高いため、国内の選手の人気を高めることが成功を導くだろう。」と述べる。

しかし、非公認のカバディリーグとは異なり、ISLには多くの広告やスポンサーが集まっている。Gupta氏はカバディリーグより多くの投資が行われると予測しており、専門家はISLに対する投資額を最大で50億ルピーと見込んでいる。サッカーは安定的な視聴率が見込めるスポーツであるため、Star India社はHero Motorcorp社と3年間のタイトルスポンサーシップの契約を締結し、その他6社のスポンサー企業の支援も獲得している。メディアプランナーによると、Star India社は企業とのスポンサー契約により5億ルピー以上の収入を確保していると推定されるが、Gupta氏は最初の3年間は利益につながらない可能性があると述べている。

近年インドではスポーツの人気が上昇していると見られる一方、すべてのテレビ番組の視聴率の内、スポーツが占める割合はわずか4%である。Star India社はクリケット以外のスポーツを普及させスポーツ番組の視聴率の向上を目指している。「スポーツ番組の視聴率の割合4%の内、3.5%はクリケットが占めている。PKLが成功すれば割合を1%高めることができる。ISLの効果を推測するのはまだ難しいが、PKLとISLの両方を強化することにより、将来的にはスポーツ番組の視聴率割合を6%に引き上げていきたい。」とGupta氏は語る。

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