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【カメラ】インド、「自分撮り」専用のスマートフォンの売上が急速に拡大

現在インドでは世代を問わず、スマートフォンなどを使った「自撮り」(自分撮り)が大流行している。このトレンドは、先日モディ首相がオーストラリアのトニー首相と一緒に撮影した「自撮り」写真を公開したことや、街中に出ると友達同士で「自撮り」を楽しむ若者の光景が必ず見られることにより象徴されている。

 

「自撮り」の流行に伴い、国内ではこれまで定番商品であった低価格のデジタルカメラの売上が縮小し、「自撮り」用のスマートフォンやアクセサリーが飛ぶように売れている。Sony社やNokia社、Gionee社、Panasonic社、Micromax社、Karbonn社、Laava社などの国内の携帯メーカー各社は、この数か月で「自撮り」用のスマートフォンを発売しており、2014年7月から9月の四半期におけるスマートフォンの販売台数2,300万台の約4%を占めていたと報じられた。

 

この3ヵ月で「自撮り」用スマートフォンを2種類発売したLava International社のCo-founder兼directorのHari Om Rai氏によると、発売以降、これらのモデルは完売状態が続いている。これらの新たなスマートフォンは、低価格のモデルではLavaの”Iris X5”が8,600ルピーから、高いものでSonyの”Xperia C3”が19,000ルピーと幅広い価格帯で販売されている。

 

大手携帯小売店舗Mobile Storeの販売データによると、売上全体に占める「自撮り」用の携帯電話の割合は、前年の2-3%と比べ今は10-11%まで伸びているとのことだ。また、より簡単、かつ綺麗に「自撮り」写真を撮影するためのアクセサリーも売れており、スマートフォンに接続し自分との距離を調節できる「自撮りスティック」が特に好調に売れているとMobile Storeのchief executiveは述べる。「自撮りスティック」は通常約2,000ルピーで販売されており、それ以外にもメモリースティックなどの売上も伸びているとのことだ。

 

「自撮り」市場が拡大する一方、コンパクトカメラの売上は過去3年連続で縮小しており、2014年10月時点の売上は対前年比30%の減少となった。インドにおける2013年のコンパクトカメラの販売台数は220万台であったが、2014年には150万台に落ち込むと予測されている。このような状況の中、Canon社やNikon社、Panasonic社などの大手カメラメーカーは、高性能のデジタル一眼レフカメラへの注力にシフトしている様子である。また、写真ワークショップの開催や、小売店舗における写真撮影体験スペースの展開、中小都市における流通網の拡大などにも力を入れている。

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