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【電力】インド国家ソーラーミッション、太陽光発電の導入目標値を大幅に下回る

2009年、インド首相Manmohan Singh氏は太陽光発電の推進施策として「ジャワハルラル・. ネルー国家ソーラーミッション(JNNSM: Jawaharlal Nehru National Solar Mission)」を打ち出し、2022年までに国内に20,000MWの太陽光発電を導入する野心的な目標を公表した。しかし、あまり大きな展開が見られないまま3年が経ち、当時掲げた目標値を達成するには程遠い見通しだ。
JNNSMの当初の目標によると、同施策で導入された太陽光発電設備は国内の太陽光発電容量の約三分の一に貢献することになる。しかし、プロジェクトの遅延、貿易争議や州政府の施策との競争などの問題により、実現は非常に厳しい状態となっている。

Heroグループの子会社Hero Future Energies社のManaging Director、Sunil Jain氏は下記のようにコメントする。「このプログラムは大幅に計画から遅れている上、導入容量も計画より縮小されている。そもそもプロジェクト全体の長期的な計画が明確でない。」

2010~2013年の第1フェーズでは、太陽光発電の導入容量の目標が1,100MWであったのに対し、実際導入されたのは252.5MWであった。第2フェーズは予定より1年遅れの2014年に開始され、2017年までに10,000MWの太陽光発電設備の設置を目指す。これらは、太陽光発電(PV)だけではなく、集光型太陽熱発電(CSP)や太陽熱エネルギー技術による発電も含む。2014年1月には、総計750MWのPV発電所の建設に対する入札が実施された。

同氏は、下記のように述べる。「今年は、このミッションで800MW、そして各州政府の施策を総合して計600MWの太陽光発電が新たにインドに導入される予定だ。」

インドにおける太陽光発電容量は現在2,208MWと推定されており、その内661MWが国家ソーラーミッションの支援を受け導入されている。また、各州政府主導で導入された発電容量の内、グジャラト州のみで約70%を占めている。マディヤ・プラデシュ州も2014年に800MWの太陽光発電を追加する計画を発表している。

しかし、インド再生可能エネルギー省(MNRE)の関係者はJNNSMの目標達成に楽観的な姿勢を示す。「2022年までの目標値を100,000MWに引き上げることも検討していたが、まずは国内の市場を成長させ、安定化させることを優先するべきだという決断に至った。」
第2フェーズの開始年度の遅れは、ソーラーセルの国内・国外製造者間における貿易争議により、施策ガイドラインの見直しが生じたことが主な原因であった。

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