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【革製品】ステイタス・シンボルとしての高級トランク

ルイ・ヴィトンは2003年、ニューデリーに店舗をオープンし、インドの人々の関心に火をつけた。ルイ・ヴィトン製品は非常に高額なので年間販売数は12個程度と想定していたが、実際には僅か3ヶ月で12個売れてしまった。購入者は結婚式の嫁入り道具用として最適だと考えたようだ。

これまで高級トランクは主に王室関係者が購入し、銃剣の保管用として用いられていた。今日では、社会的に成功した富裕層が購入しており、プロフェッショナルや起業家、銀行家などのステータスを象徴するものとなっている。

「インド国内外の多くの人々が、我々の高級トランクを求めている」と、ジャイプールを拠点とするThe Trunks Company社の創設者Paritosh Mehta氏は語る。ムンバイのあるビジネスマンは、高級腕時計のコレクション(推定4億ルピー)を収納するトランクを購入した。価格は小型車よりも高額であり、収納された腕時計をLED照明で照らす構造だ。またラクナウのある起業家は同社から、ライフル12丁とピストル数丁、弾薬を格納するトランクを120万ルピーで購入している。

顧客はトランクに機能性を求める傾向があると同社創業者Mehta氏は話す。実際に衣服用途だけではなく、靴や音楽、ポーカーセット、キャンプ用具、ホームバー等様々な種類がある。

オーストラリアのクリケットチームのキャプテンMichael Clarke氏は9か月前、クリケット一式とiPodを入れる特注品を入手するため、フランスで開催されたルイ・ヴィトンのワークショップに参加した。特注品は10月中旬に完成し、現在はオークション会社が、そのトランクを子供たちのためのチャリティとして競売にかけている。最低落札価格は17万ドルだ。

数年前に、ポップアイコンであるZac Efron氏は、当時のガールフレンドVanessa Hudgens氏に、ルイ・ヴィトンの1920年ヴィンテージトランクを5万ドルで購入した。また、8000ドル程の、故Greta Garbo氏のルイ・ヴィトンの旅行用トランクは、12月のオークションの目玉商品となる見込みだ。

高級トランクの地位が世界的に再興したのは、フランスの富豪Bernard Arnault氏が、2010年、閉店したオーダーメイド専門の ‘malletier’ Moynatを買い取り、同じくビンテージトランクを扱っているブランド・Goyardと同じパリの大通りに、2011年から再オープンさせたことを発端としている。トランクは今や高級装飾品である。

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