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【日用品】P&G社、インド市場開発に注力 世界の新興国市場展開狙い

売上高840億ドルのアメリカ消費財メーカー大手Procter & Gamble (P&G)社は、今後5年間でインドに10億ドル投資し、インド市場を開拓する計画だ。投資の一部はHyderabadやMandideepに生産設備の拡充用途として使われる模様だ。多くの企業がインドで事業展開での問題として、政治の行き詰まりや許認可の遅れ、過度な税制など不満を持つ中での同社の取組みは、インド政府にとって好ましい知らせだろう。

Gillette(剃刀)やTide(洗剤)、Pantene(ヘアケア)、Bounty(ペーパータオル)、Downy(柔軟剤)などを持つP&G社は、現在14カテゴリーを展開しているインドにて新カテゴリーを展開し、市場シェアを拡大し同社の存在感も拡大していく狙いだ。

世界に37カテゴリーを展開する同社のインド展開について、社長兼CEOのRobert ‘Bob’ McDonald氏は「我々はこの数年間で7つの新カテゴリーをインドに投入した。その他インドに持ち込むべきカテゴリーは多い。我々はすぐに新製品を持ち込む予定だ」とコメントしている。同社は1989年にインド市場に参入し、「インド国内の人々7億人が当社製品を使用している」(同氏)という。同社製品は600万店舗にて販売されており、「更なる店舗拡大に向けて準備中」(同氏)とのことだ。

 

インドではPantene, Ariel, Whisper, Vicks, Olay, Tideなどのブランドが人気であり、インドのビジネス全体の売上は100億ドルを超える。P&G社の発展途上国市場シェアのうちインドは5%にも満たず、また売上高も同社全体の売上高の1%にも満たない。だが新興国市場シェアに関しては同社全体の売上高の38%を占めており、2025年までには50%まで拡大すると予測している。

同社はこの10年の間に年20%成長を遂げているが、もし成長速度が減速すれば市場シェア獲得に向けて努力を続ける競合他社の台頭を許すことになりかねない。

P&G社は、貧困層から富裕層まで全ての消費者に向けた製品を提供することを目指している。インドは、策定した“40:20:10global plan”において新興国市場10か国に含めており、新カテゴリーの展開地域として期待されている。今後は10億ドル規模の売上を持つブランド”Crest”も投入される可能性はあるだろう。Unilever社も同様なインド戦略を計画している。

McDonald氏は貧困層から富裕層に至るインドの多様性について言及し「もしインドでの市場展開がうまくいけば、世界中ほぼ全て対応できるだろう。全ての消費者層のニーズに沿う製品を提供したい」と語っている。

 

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