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【日用品】インドFMCG各社 大幅な製品割引を展開、冷え込む需要の喚起狙い

CadburyやHindustan Unilever、ITC、P&G、Heinz社などのFMCG各社は、減速する高価格製品の需要を掘り起こそうと10~70%程度割引して製品を提供し始めた。

Cadbury India社は二週間のキャンペーン価格として“Toblerone”(1パック400グラム430ルピー)を250ルピーで販売した。同社関係者によると、これまで利用していなかった顧客が製品を購入しやすい価格に設定し、顧客との関係性を強める狙いがあるようだ。

アメリカの食品大手Heinz社は牛乳“Complan”を2割引した。これは近年の中で最も大きな値引である。一方、Hindustan Unilever社は石鹸“Pears”やシャンプー“Dove”“Sunsilk”のプロモーション活動を行い、割引セールも行っている。

 

多くのFMCGプレイヤーが2011年に値上げを行い、2012年にはほとんど値段は変更されなかった。チョコレート、石鹸、洗剤、食品などの製品にてここまで大幅な値引きが行われたのは、最近ではなかった。

ビスケットメーカーBritannia Industries社COOのVarun Berry氏によれば、消費財の様々な分野において成長速度が落ちているという。「プロモーション活動や製品の割引セールが増えているのは、成長の停滞と参入企業の競争の激化が原因だ」とのことだ。

業界関係者によると、いくつかのブランドが昨年から参入し、スーパーマーケット市場にて競争が激化している。突然の店舗の増加に伴い、インドの消費者の中で必要でない商品やサービスは購入しないという傾向が強まっている。最近の調査によると、2012~2013年の初めの9か月間で、消費支出の割合が昨年の31%から17%へと下がった。

「消費者の目線から見ると、値引きの対象が飛行機の価格から車となり石鹸となり、ついに現在はほかの消費財にまで拡大している」とICICI Securities 社のFMCG analystであるAnand Mour氏は語る。企業は更なる成長に向けて割引セールを行い、特に石鹸・洗剤市場の成長速度が大きく下がっているため、この動きが現れているという。

2013年3月15日のJPMorganによるレポートでは、宣伝活動は石鹸・シャンプー・洗濯関連の製品で増えていると掲載されている。「P&Gは3ルピーの小さなシャンプーを15%引きで販売している。HUL社は高級洗剤ブランドのSurf Excel Maticを値引きして提供している。」とある。

投入コストの下落がその動きを助長している。石鹸を精製するのに必要な原油・パーム油価格が7%から3%下落し、これらが各社の割引施策を助長している。

 

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