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【小売】組織小売業市場の成長、周辺事業の関心高まる

業界の推定によると、インドの小売事業の規模は4,640億ドルであり、その内、組織小売業はインドの全体の8%以下であるが、今後大きく成長すると予測されている。そしてその成長の波に伴い、小売業に関連する数多くのサービス事業の市場も拡大すると期待されている。

セキュリティソリューションプロバイダーTopsgrup社のVice-Chairman兼CEO、Ramesh Iyer氏はインドの小売業界について次のように述べている。「セキュリティソリューション全体の需要は小売業界やホスピタリティ業界が大半を占めており、平均25~30%で成長している。インドに進出する企業が急増すると共に、より専門的なサービスの需要が増加している。インドのセキュリティソリューション市場は50億ドルと推定される。当社の最大の収益源は常駐警備サービスであるが、現金管理、施設管理、イベント管理、訓練、制服製造、緊急対応サービスやドクターヘリサービスなど、様々な事業分野に巨大な機会があると考えている。」

インドの小売業界の成長による経済効果は他業界においても大いに期待されている。
McKinseyの報告書によると、組織小売店のユーザーは現在の6,000万人から2015年には3億人以上に増加し、組織小売店は小売業全体の14~18%を占めることが推測されている。

また、同報告の調査によると、ブラジルの10%、中国の24%に比べ、対象者の60%が複数の小売店で普段買い物をすると回答しており、インドの消費者は店舗への愛着が少ないことが報告されている。
ポイントカードプロバイダーPayback India社のCEO兼Managing Director、Vijay Bobba氏は、「インドにおける小売業は、常に利益競争が激しく、生き残るためには顧客満足度を最大化しながら、空間と時間の資源を最適化する必要がある。」と述べている。「ポイントサービスは、最高の顧客を識別し優れた価値を提供することで、顧客との関係性を構築することができる。賢い小売企業はモデルを持続させるため、決して技術対応のポイントサービスの役割を軽視しない。これによりリアルタイムでトレンドと製品を買い物客に知らせることができ、効果的に既存の需要を活用できる。また、各業者と密に連携し、消費者の需要予測、リードタイムの短縮、在庫保管の工夫によるコスト削減等を行うことが小売業の成功要因とみられる。」
また、Future GroupのPresident(Customer Strategy)のSandip Tarkas氏は「ポイントによる払い戻しは、何百万もの顧客の行動を理解する手助けとなり、重要な役割を果たしてきた。これにより顧客の傾向を分析し、適切にポイントを還元し、消費者との貴重な関係を築くことが可能だ」と語っている。

ギフトカード技術製品企業QwikCilver社の創業者兼Chief Marketing Officer、Pratap T. P.氏によると、インドではギフトカードの購入者は未だ少ないという。同社は、クライアントの顧客をセグメント化し、各クライアントに適切な特定のモデルを設計している。インドではプラスチック製、バーチャル・ギフトカード、携帯電話ベースのギフトカード等、様々な製品を発売しており、Trent社、Titan Industries社、Aditya Birla Nuvo社やReliance Brands社など、国内大手ブランドや小売店と長期的な連携を組んでいる。

また、マーケティング企業Vibgyor Brands Services社のDirector、Dhruv Kalra氏によると、競争の激化により、顧客確保のために広告キャンペーンだけでなく、試供品を配る活動を行う企業が多い。現在、このような活動は来場者の多い大型ショッピング・モールが中心となっている。

また、マネキンによる製品のディスプレイも多くの企業が活用しているマーケティング戦略の一つである。あるマネキンメーカーによると、インドにおける需要は毎年40%で成長しているという。最近は、「インドスタイル」より形の良い「欧米スタイル」マネキンの需要が、Tier IIやIIIからも増えている。
創業20年以上のマネキンメーカーClone Mannequins社は、月に2,000体以上のマネキンを販売している。同社はマネキンを輸入・製造し、インドの大手アパレル小売企業ほとんどと取引を行っている。

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