インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト

【FMCG】インドFMCG大手、景気低迷の中でも多額の広告費を支出

インドFMCG企業の年間売上は平均15~20%で上昇している一方で、それらの企業の広告・販促費は年間25~30%も増加している。
インドの最大手FMCG企業の一つであるITC社は、前年度の68億2,690万ルピーに対して、2012年度は80億6,650万ルピーを広告費として投入している。また、Dabur India社の広告費も、前年度から27%増加しており、2012年度は50億2,370万ルピーであった。同じく、HUL社(ヒンドゥスタン・ユニリーバ)の2012年度広告・販促費は323億1,880万ルピーであり、前年度から22.66%増加した。都市中心に展開するFMCGのEmami社は、2012年度は前年度比21.18%上昇し25億3110万ルピーを広告・販促費に投入している。

このような広告費への集中投入は、これらのFMCG企業が積極的に事業拡大を図っていることが最大の要因とみられる。
Dabur India社の関係者は次のように語る。「平均的に見ると、毎年売上高の14~15%が広告費に割り当てられているが、四半期ごとに額は異なる。当期は前四半期よりも圧倒的に広告費が高く、企業活動にとって決定的な要素となっている広告・販促活動への投資は今後も継続することが重要である。」

アナリストによると、高額な広告費は多くの企業にとって利益を軽減する原因であるが、インドのFMCG企業の多くがそれでも広告費を重視する傾向にある。
インドの大手証券会社Sharekhan社のアナリストによると、「大手FMCG企業らは多額の広告費の負担による利益率の低下に苦しんでいるが、広告費の縮小は市場の競合他社との競争力を弱めてしまうと恐れる企業が多いため、この傾向は今後も続くであろう。」
同アナリストによれば、ITC社、Dabur社やEmamiを含むFMCG企業らは一連の新商品発売を続けると同時に、商品のブランド再構築に注力している。新商品の発売には、複数のマーケティング活動やプロモーションイベントを通した新たな働きかけが求められる。これらの活動は利益率を圧迫することになるが、売上縮小を回避するために重要な戦略だと捉えられている。

一覧に戻る