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【FMCG】インド消費財メーカー、農村部の消費増により業績回復の見通し

2013年9月末に終了した第2四半期の決算報告は、インドの各消費財企業にとってインド消費者の需要回復を期待させる結果となった。この2年間にわたり同業界の売上は停滞期が続いていたが、当四半期では業界全体で売上と収益の増加が報告された。

Business Standard紙が同業界における15社を対象に実施した調査によると、同期間におけるこれらの企業の総売上高は、前年比で平均11.4%上昇した見通しである。売上高の成長率は前四半期で10%、前々四半期で11.5%と、順調に回復の方向に転向していると見受けられる。
また、売上高だけではなくこれらの企業の営業利益も向上していることが報告された。これらの企業の営業利益は17.5%上昇している上、外部無形資産取得の影響や非経常事項を控除したコア営業利益は18.1%上昇しており、これは過去4四半期の中で最高の値である。また、営業利益率も売上高の24.4%を占める好調な見通しである。
調査対象のサンプルは、ITC社, Hindustan Unilever社, Dabur社, Shoppers Stop社, Colgate-Palmolive社, Asian Paints社, Whirlpool India社, TTK Prestige社, Marico社, Arvind社、Raymond社等を含む。

専門家によると、この需要回復への移行は企業の価格決定力と農村部における継続的な需要増加によるものである。「都市部の消費者は、昇給機会の不足、雇用市場の縮小や月々の個人・住宅ローンの分割払い等、数多くの経済的な課題に直面している一方、農村部の消費者はこのような制約を感じることなく購買意欲に応じ、積極的な消費活動を継続している。今年は良好なモンスーンに伴い農業セクターが拡大し、農村部における世帯所得の上昇は後半も続くだろう。」Edelweiss Securities社のAssociate DirectorであるAbneesh Roy氏が語る。

これらの企業の内、最も高い成長率を記録した企業には、農村部において強い流通ネットワークを構築していることが共通点であり、それらはAsian Paints社(売上高の伸び率18%)、Dabur社 (15%)、Arvind 社(30%)、Colgate-Palmolive社 (15.8%)、Emami社(12.8%)、Hindustan Unilever社(9.6%)等の各業界の主要企業を含む。

一方で、プレミアム製品や耐久消費財など高価格な製品に注力する企業の売上高は、都市部の消費活動の減少や低価格製品への移行により引き続き停滞している見通しだ。大手証券会社の消費財アナリストは、「各企業の売上や利益は、それぞれの製品カテゴリーや展開地域、需要創出の戦略等、様々な要因により異なる。」とコメントしている。

長期的な需要増大の見込みが欠如していることから、ブランド構築やプロモーションに集中投資する企業が多く、これらの出費が企業の売上を圧迫させたと見られる。Colgate-Palmolive社は第2四半期に35%増の広告費を投資した結果、総利益は24%減少している。その一方で、Hindustan Unilever社とDabur社もそれぞれ24.1%と25%増の広告費を投入しているが、原材料の仕入れにおいてコスト削減を行ったことで総利益への影響を防ぐことができたとのことだ。

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