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【FMCG】インドのFMCG企業、嗜好品・プレミアム製品の売上縮小により農村部に期待

景気後退により都市部における嗜好品の売上が急激に縮小しているFMCG企業にとって、可処分所得が増加している農村部市場は非常に魅力的な市場である。インドのFMCG市場は2012年まで2桁の成長率で拡大してきたが、過去3四半期の期間は低迷傾向にあり、各FMCG企業は新たな戦略構築が求められている。

インドの大手消費財企業、Marico社のCEO、Saugata Gupta氏は四半期の業績を発表し、「都市部では売上が激減しているが、今季の好調なモンスーンや政府の補助金により近年では農村部での支出が増大しており、都市部市場における売上減少を補っている。近年では、当社の売上全体に占める農村部の割合は32%から35%に増加した。」と語った。

また、Dabur India社は「内陸地域の需要が大きく、農村部の販売網の拡大戦略が当社の厳しい事業環境を救った。」と語る。しかし実際に市場低迷による影響が最も大きいのは、農村部では需要が乏しい食品以外のプレミアム製品である。

Religare Capital Markets社の副社長、Gaurang Kakkad氏は下記のように語る。「インドのFMCG市場の低迷は、主に嗜好品やプレミアム製品、およびに石鹸や洗剤、オーラルケア製品などの成熟している製品分野が原因である。これらの多くの製品の販売量は増加しているが、それは各企業が次々と製品価格を下げているからである。」

“Cinthol”や”Godrej No.1”などの人気石鹸ブランドを展開するGodrej Consumer Products社では、石鹸製品の販売量が7%増加した見通しだ。また、家庭用殺虫剤は24%、ヘアカラーは32%増加している見通しだ。
同社のChairman、Adi Godrej氏は「当社は、ヘアカラーや家庭用殺虫剤など普及率の低い分野においてトップシェアであることから、市場が低迷するなか、なんとか成長を遂げている。当社が扱う製品は低価格製品に偏っているため、売上はプレミアム製品ほど縮小していない。」と語った。

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