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【ホテル】インドのホテルチェーン各社、中小都市の展開に注力

インドのホテルチェーン各社は、近年、商業が発展し出張者が急増している地方の中小都市、Tier IIIやTier IV都市に積極的に展開している。“Sarovar”, “Keys”、“Tune”、“The Fern” や”Ginger”などの国内の系列ホテルは、中小都市への展開による事業拡大に向けた実行可能性の調査を進めている。
これらのホテル事業者にとって中小都市展開の最大の魅力は、運営コストが国内の主要・大都市であるTier IやII都市と比較して15~20%も削減することができることだ。

不動産コンサルティングを手掛けるKnight Frank India 社のShreenath Shastry氏は下記のように述べる。「インドのホテル事業者は、Tier IIIやIV都市で拠点を拡大し、流通網を強化することにより、自社のブランド認知を促進することが可能だ。」

例えば、“The Fern”を代表とし、3つ星から5つ星のホテル・リゾートを手掛けるConcept Hospitality社は、入念な市場調査を経て、代表的な巡礼地であるグジャラート州の都市Somnathは、海産物の輸出が発展しているため日本人の訪問数が多いということを発見した。同社は同調査の結果を参考にSomnathでのホテル建設を検討している。
Concept Hospitality 社の会長兼MD、Param Kannampilly氏は、次のように述べる。「新しい市場において新しいサービスを展開するためには、十分な市場調査や需要供給の分析を行うことが重要である。我々は数多くの条件を考慮する必要があるが、その内でも優先順位が高いものは、検討拠点の場所、現地のインフラ整備、現地の需要や競合の状況である。」
同社はその他にも、コインバトール州のTirupurやアッサム州のTezpurにも展開をしている。

最近では、中級クラスのホテルを展開するSarovar Hotels and Resorts社は、マハラシュトラ州のSolapurに初のチェーンホテルとして開業した。同社は、Solapurにおける紡績、機械式織機、化学品製造などの産業の発展に期待し、ビジネス用途の需要を見込んでいる。同社は2016年までに20棟のホテルを開業する計画であり、その内16棟はケララ州のThekkady、ラジャスタン州のBhiwadi 、グジャラート州のBhavnagar、チャンディガール州のZirakpurなどの小都市に開設する予定だ。同社の取締役、Ajay Bakaya氏は、「小都市の土地代はTier IやII都市と比べ30~50%も安く、我々としても初期投資を低価格に抑えることができる。」と述べる。

インドにおけるホテル事業者は、激戦区であるTier IやII都市の市場から、競合がまだ参入していない地方の中小都市への展開へとシフトしている見通しだ。 “Keys Hotels”を手掛けるBerggruen Hotels 社のCEO兼MD、Sanjay Sethi氏は、「国内の平均利用率が57-58%であるのに対し、我々はTier IIIやIV都市で約7割を獲得できるだろう」と述べる。同社は現在、Tier IIIやIV都市で一泊1,500~2,500ルピーの価格帯で展開している。
また、低価格層のホテル“Mango”を運営するIntellistay Hotels 社MDのPrashanth Rao Aroor氏は、「小都市において、我々は優れたマーケティング戦略を実践しているわけではない。最も重要なのは、市場のニーズに合った適切な価格設定だ。」と主張する。

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