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【日用品】インドのオーラルケア市場、Colgate対P&Gの競争続く

活発的な市場の動きが見られた2013年に続き、インドのオーラルケア業界では今年も競争が過熱する見通しだ。近年、HUL社が自社の歯磨き粉ブランド”Pepsodent”の広告に”Colgate”との効果比較を使用し業界から厳しい批判を受けて以来、インドのオーラルケア市場はColgate社とP&G社による独占状態となっている。
しかし最近、P&G社が新発売した歯磨き粉商品“Oral-B Pro Health”の広告が不実証広告に該当すると指摘されている。問題となっている広告には、「Nielsenの調査によると、10人中9人の歯科医が”Oral-B”を最も優れている歯磨き粉として推奨している」と記載されている。同広告に対しColgate社がデータの信憑性を指摘した後、インド広告規制機関(ASCI)はP&Gに対して表示の見直しを要求している。
ASCIは、「同広告に表示されているNielsenの調査データは、“Oral-B”の発売記念式に参加し試供品を使用した人々に対して行われたアンケート結果であり、恣意性の高いデータである」と指摘している。ASCIの判断に対しP&G社側は、「弊社は適切な改良に励み、ASCIの基準を遵守する。」という意思を表明している。

市場の激戦化が進展し各メーカーが焦りを感じるなか、インドのオーラルケア市場では今後もこのような広告闘争が続く見通しだ。
Colgate社と連携しているインド歯科協会(Indian Dental Association)の理事長Ashok Dhoble氏は、「ここ3、4年間で、競合製品との比較広告や不実証データを使用した広告が明らかに増えてきている」と述べる。P&G社の広告に関しては、同協会はColgate社を支持する姿勢を示している。
P&G社は、この数か月で自社の歯磨き粉ブランド”Oral-B”の広告展開を急速に拡大しており、広告戦略の一部としてボリウッドスターのMadhuri Dixit氏をブランド大使に任命している。

P&G社は世界最大手の消費財メーカーであるが、600億ルピーと推定されるインドの歯磨き粉市場ではColgate社の圧倒的な独占により苦戦している。
2013年の第3四半期には、Colgate社の売上量ベースの売上は10%増で拡大しており、歯磨き粉のみでも9%増の成長を遂げている。また、Colgate社は第3四半期時点で2013年度に56%の市場シェアを獲得しており、前年度同時期の54.6%からさらに拡大している見通しだ。
その他のプレイヤーの市場シェアを見ると、HUL社が26%、Dabur社が18%、そしてP&G社はごくわずかにすぎない。しかし、歯ブラシ市場では業界トップに位置するP&G社は同業界の成功を活かし、これから歯磨き粉市場を徐々に開拓していく予定だ。
インドの歯ブラシ市場は現在100億ルピーと推定されており、売上額ベースではP&G社が一位、Colgate社が二位で28%を占めている。売上量ベースでみると、Colgate社は41.4%の市場シェアを獲得している。
歯磨き粉業界における戦略と同様に、Colgate社は高機能の歯ブラシ”SlimSoft”などの発売により製品ラインアップを拡張させ、歯ブラシ市場への攻略を強化している見通しだ。P&G社の広報担当者は、「インドは、我々のブランドの試行、展開および消費を促進させるために最適な市場である。このような急成長を遂げている市場から今後も目を離すことはできない。」と公言している。

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