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【化粧品】インド伝統的アイライナー”カジャル”のブランド化進む

インドを代表する人気女優Aishwarya Rai Bachchan氏が、”コール”を強調した新しいルックスで芸能業界に復活したのも、きっと偶然ではないだろう。美白クリームのブームが注目されている中、最近インド化粧品市場では“黒いほど綺麗”というコンセプトをもとに、カジャル(インド独特の伝統的なアイライナー)やコール(カジャルの一般表現)がL’Oreal、LakmeやColorbarなどの大手化粧品ブランドの大人気商品となっている。

2014年1月にカジャル商品“Kajal Magique”を発売したL’Oreal India 社のSatyaki Ghosh氏は、次のように語る。「今、カジャルは非常に人気アイテムとなっている。昨年、ロレアル傘下の世界トップブランド、Maybellineの“Colossal Kajal”は数千万個も売れた。Maybellineの売上が過去2年間で5倍に伸びたのも、“Colossal Kajal”が大きく貢献している。」
欧米で言われる”スモーキーアイクレヨン”は、インドでは伝統的に使用されてきた“カジャル”やより一般的な”コール”として認知されている。
フランスの化粧品メーカーGuerlain社は昨年、高級アイライナー“Khol Me Kaja”を“Noir Volcanique”の通称で、1本当たり38ドルで発売した。同じく昨年、パリ発祥の老舗化粧品ブランドBourjoisは“Queen Attitude Khol Kajal”を単価6ドルで発売した。カナダMAC社、Chambor社やRevlon社などのあらゆる国際的な化粧品ブランドも流行に残されないよう、カジャル製品の展開に急ぐ。

250億ルピー規模と推定されるインドのアイケア化粧品市場において、カジャル製品の売上はまだ5~7%程度に過ぎない。しかし、カジャル製品は最も成長が期待されている製品カテゴリーの一つでもあるとのことだ。

インドでデパートメントストアチェーンを展開するShoppers Stop社のMD Govind Shrikhande氏は、「カジャルは、従来から使用されてきた伝統と現代性を調和させた製品である。」と述べる。
製品の多様化が進み、今では1本あたり55~545ルピーの価格帯、および黒、灰、茶、青や緑など様々な種類が展開されており、幅広い消費者に対応している。
2014年1月に5色のカジャル製品”Eyeconic kajal”を新発売したHindustan Unilever 社(HUL)のArun Srinivas氏によると、「黒以外の色の展開は、インド消費者の美意識が向上している証である。近年では、最新流行で革新的な商品を要求する消費者が増えている。」とのことだ。

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