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【化粧品】インドの化粧品業界、男性向けの売上が急成長

世界各国では女性が化粧品やパーソナルケア製品の需要を牽引していることが一般的であるが、インドでは事情が少し異なる。L’Occitane、Body、Shop、 Crabtree & Evelyn、Lancome、Yves Saint Laurent、Kiehl’s New York、Ralph Lauren、 Giorgio ArmaniやDieselなどの国際的ブランドによると、インド事業の売上全体に占める男性向け製品の割合は、世界平均と比べはるかに高い水準であるとのことだ。

例えば、フランスの高級化粧品メーカーL’Occitane社の売上全体における男性向け製品の割合は、日本で5-6%、欧州で10%程度であるが、インドでは13%に及ぶ。アメリカのメーカーCrabtree & Evelyn社では、インドでは割合が20%で世界平均の倍の割合となっている。また、イギリスのBody Shop社は世界平均が12~14%であるのに対し、インドでは18%である。

L’Occitane India社のCountry Headを務めるGilles Moutounet氏は「インド人の男性は、身だしなみやそこから得られる快感に対して、高いお金を払うことをためらわない。妻が夫に購入を勧めることも多いが、最近では男性自身が一人でお店に来店し購入するケースが多くなっている。」と述べる。同社の男性用製品の中では、ボディソープ、アフターシェーブ、シャンプーやローションが人気であるそうだ。

インド人男性の金銭感覚について、Body Shop India社のGeneral Manager、Varun Sharma氏は、「インドでは、男性が家庭内の所得可分を管理することが伝統であるため、他の国に比べて男性の購入決定源が強いのではないか。」と述べる。

これらの化粧品メーカーによると、売上全体に対する男性顧客の売上は、35~40%のペースで増加している。

L’Oreal India社の高級品部門を統括するMarco Riggio氏は、インドの男性による美容やグルーミング商品への関心が著しく急増している現状を指摘する。同氏は「男性も気軽に入店し化粧品を使用することに抵抗を感じることもなく、店員に気兼ねなく相談している。」と語る。

「スキンケア分野においても、インドでは男性による購入が他国に比べてはるかに多い。我々が販売するユニセックス向け製品の売上に占める、男性による購入の比率は世界平均の15%に対してインドでは20~25%だ。香料分野では、L’Oreal社全体で女性購入者が65%であるのに対し、インドでは逆で男性購入者が60%を占める。

アメリカの大手小売Crabtree & Evelyn 社と販売・流通面で提携しているGenesis Luxury 社のMD Sanjay Kapoor氏によると、インドの男性における外見意識はより一層高まっている。メーカー各社によると、この傾向は都市部に限ったことではない。前述のBody Shop社Sharma氏によると、インドのパーソナルケア業界において男性向け製品は急速な成長分野であり、Tier IとII都市共において需要が急増している。

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