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【玩具】インドの玩具市場、最大手Mattel社の独占に競合が対抗

これまでインドの玩具市場では「バービー人形」で知られる世界最大の玩具メーカーMattel社が市場を先導してきたが、競合メーカーの積極的な市場参入により市場では新たな争いが繰り広げられている見通しだ。

現在インドの玩具市場は、組織化部門が200~300億ルピー、および非組織化部門が600~800億ルピーと推定されている。2013年8月に発行されたインド合同商工会議所(ASSOCHAM)の調査報告書”Indian Toy Industry – The Current Scenario”によると、同市場ではMattel社が20%のシェアを占め、業界2位のHasbro社と3位のFunskool社が計40%を占めている(Funskool社の「レゴ」ブランドを含めた場合は43%)。Funskool社はMRF TyresとHasbro社の合弁会社であり、世界第2位の玩具メーカーである。

業界専門家によると、Funskool社は過去2年間においてトランスフォーマー、スパイダーマンやアイロンマンなどのアクション映画のキャラクターを起用した「レゴ」製品や玩具製品を積極的に展開しており、これらの製品投入により同社は急速に売上を伸ばしている。特に「レゴ」製品が売上の成長に大きく貢献しており、競合Mattel社に追いつくための重点的な製品となったようだ。

その一方で去年Mattel社は新製品を発売していないが、ディワリ祝祭の期間中にクリケット選手Virat Kohli氏を活用した”Hot Wheels”製品の広告を大々的に展開している。また、同社Asia-PacificのSenior Vice-President、Peter Broegger氏が2013年10月にインドを訪問した際には、”Dhoom 3”などのボリーウッド映画とコラボした製品の売上に期待すると述べている。

ASSOCHAMの報告書によると、市場における中国産製品の大量流入に伴い、インドでは過去5年間で玩具小売事業者の約40%が販売店舗を閉店しており、約20%が閉店を迫られている。

また、これまでインドの玩具市場では女の子向け製品の売上が、男の子向けを上回っていたが、近年ではその傾向が逆転している見通しだ。女の子向けの「バービー人形」が代表的な製品として知られるMattel社は、男の子向けの定番製品を現在展開していない。男の子向けの玩具製品では、ビデオゲーム、アクションヒーローのフィギュアやボードゲームなどが主要商品となっている。
Funskool社は、キャプテン・アメリカやアメージング・スパイダーマン、トランスフォーマーやガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーなどの映画とコラボした男の子向け製品を展開している。

インド市場におけるブランド玩具の販売価格は、フィギュア製品で400~3,500ルピー、「バービー人形」などの人形製品で300~5,000ルピーである。また、「レゴ」製品は500ルピーから37,000ルピーと、製品の難易度により幅広い価格帯で販売されている。

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