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【外食】スターバックス、インド市場で積極展開

世界最大級のコーヒーチェーンのスターバックス・コーヒーは、インドのカフェ市場においてCosta CoffeeやGloria Jean’s Coffeesなどの競合が苦戦している中、順調に事業を拡大している見通しだ。
米国のスターバックスとインドのTata Global Beverages社が出資比率50:50で設立した合弁会社Tata Starbucks社はここ1ヶ月半の間にデリーで4店、バンガロールで2店、プネで1店と計7店の新店舗をオープンしており、これにより国内の店舗数は43店舗となった。
Tata Starbucks社は2012年10月に設立され、事業拡大のために8,000万ルピーの初期投資を計画している。

インドのカフェ市場は現在3億ルピー規模であり、年間20%で成長していると推定される。同市場は国内で1,000店舗以上を展開している地場のCafé Coffee Dayによる独占状態である。
スターバックスは、国内の市場が低迷している時期にインドに進出したようだ。ドバイ本拠のLandmark Groupは、7年間に渡りインド市場で提携していたオーストラリアのGloria Jean’s Coffee社とのフランチャイズ契約を近々解消する見通しである。店舗賃貸料の高騰や市場の激戦化が原因だと見られる。
デリー本拠のDevyani International社と独占フランチャイズ契約を締結している英国のCosta Coffeeも、事業開始から9年が経った現在も黒字化の見通しがつかないことから、同社との契約解除を検討しているようだ。さらに、インドで最も事業年数の長いカフェ・チェーン事業者Lavazza Spa社はカフェ店舗”Barista”の買い取り先を探しているとのことだ。

業界の関係者は、インドのカフェ市場では事業展開から数年後が経っても黒字化できない企業が増えていると指摘する。通常、海外でカフェと言えば小さな店舗やキオスク形式でコーヒーをテイクアウトする場所という認識が強いが、インドではカフェは数時間居座り知り合いと交流する場所という認識が強い。事業者にとって店舗賃貸料は最大の事業課題である一方で、広々とした店舗設計はインド消費者のニーズに適応するために非常に重要な要素であると関係者は主張する。
このような市場環境の中、スターバックスは理想的な店舗設計を実現させ、紅茶文化が根強いインド市場において積極的に事業拡大を図る見通しである。

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