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【小売】インドの食品小売トップ10社、合計1,300億ルピーの赤字

Crisil Ratings社の調査データによると、2013年度連結決算において、インドの食品小売業界トップ10社の業績は合計で1,300億ルピー以上の赤字となった見通しだ。
調査対象となった食品小売トップ10企業には、Max Hypermarket社、Hypercity Retail社、Aditya Birla Retail社、Metro Cash & Carry India社、Trent Hypermarket社、Reliance Fresh社、Heritage Fresh社、Spencer’s Retail社、Bharti Retail社とWal-Mart India社が含まれている。

この調査結果に関して、Crisil Ratings社のPresident、Ramraj Pai氏は下記のように述べる。「この業績は、食品小売業界が今は厳しい状態であることを表している。他の小売業態と比較しても、食品小売業はコスト構造が現地の物流状況に依存してしまう形態である。また、小売業の中でも最も利益率が低いビジネス形態であり、最適な事業モデルを構築し大衆向けに拡大していくためには、相当な時間と投資が必要とされる。」

同社によると、赤字幅の抑制に向けて、多くの小売事業者は運営コストの見直しに注力している。同社のDirectorを務めるAnuj Sethi氏は、「最近、食品小売事業者は大規模な事業展開のモデルから転換し始めている。収益性の低い製品カテゴリーの排除、店舗サイズの最適化、業績の悪い店舗の閉店、ターゲットに集中した事業展開、そしてプライベートブランド事業の強化など、黒字転換のために各社は様々な取り組みを実施している。」と述べる。
Crisil Ratings社によると、これらの取り組みの成果が表れるまでには時間と投資が必要になるが、プロモーターの支援により食品小売業は今後も成長していくと推測している。
「食品小売のトップ10社は新店舗の開設や損益補完の資金調達のために、2014年3月31日までに合計でおよそ1,900億ルピーの投資を行ったと我々は推測している。」と同社は述べる。

同社によると、大手の食品小売の中でも唯一黒字であった企業は、Future Value Retail社とAvenue Supermarts社であった。「Future Value社(Big BazaarやFood Bazaarを展開)はファースト・ムーバ―・アドバンテージ(先行者優位性)を持っている。同社は、不動産ブームの影響で店舗賃貸料が高騰した前から、低コストの事業モデルを展開し大衆市場を獲得してきた。その時期には、他の大手企業の競争も少なかった。」

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