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【小売】CBRE Research社、海外小売企業のインド進出状況に関する調査を実施

不動産サービス企業CBRE Research社の調査レポート”Expanding Horizons of global Retailers in India”によると、グローバル小売企業の約6割がインドに進出しているものの、規制面での課題や適切な店舗スペースの不足などが、引き続き組織的な小売業の成長を妨げているようだ。

同レポートでは、インドで事業展開しているグローバル小売企業300社以上のデータをもとに、国内における各企業の事業動向、事業戦略や各主要都市における普及率が分析されている。インドの不動産業にとって小売業界は重要な成長要因であることを背景に、CBRE Research社は国内の国内的な小売企業の事業展開のマッピング及び分析を行った。

今回の調査は、高級品、プレミアム品、およびハイエンドのカテゴリーに属する小売企業を対象としており、各企業の主要都市における普及率はショッピング・モールや伝統的なマーケット内の独立型店舗の数を基準に評価された。

インドは食品・飲料、ファッション・アパレルや大型チェーンの小売企業にとって、魅力的な市場という認識が強まっているものの、国内に進出済みのグローバル小売企業の約4割が未だ実店舗を保有していないという事実が本調査によって明らかになった。 また、インドに進出している小売企業の約8割がデリーに拠点を保有しており、約7割がムンバイ、そして約5割がバンガロールに拠点を持っている。この調査結果によると、海外の小売チェーン企業の最初の進出先として主要メトロが重要視されており、その次の展開先としてはプネ、ハイデラバード、カルカッタ、アメーダバード、チャンディガールやジャイプールを選ぶ企業が多いようだ。

CBRE Research South Asia社のChairman兼Managing Director、Anshuman Magazine氏は述べる。「インドの小売業界は大半が未開拓、及び非組織的な市場であり、多くのグローバル企業は事業展開を開始することができていない。他の新興国市場と比べ、消費活動が活発であり、国際的な小売事業者の市場プレゼンスも低いことを踏まえると、インド市場は優位的であると言えるだろう。特に拡大している中間層の消費者では、ブランド意識が高まり高品質な製品にお金を使うようになっており、中級レベルの国際ブランドに対して多くの事業機会を与えている。政治及び経済的な情勢が改善している見通しの中、インド進出を検討している海外の小売企業にとって今は非常に最適な進出時だと我々は考えている。」

当調査の対象となった小売企業の内、約30%が米国企業であり、ほとんどが食品・飲料カテゴリーに属する。また、イタリア企業が約19%、イタリア企業が約16%であり、大半が高級品ブランドの企業に集中している。

報告書によると、適切な店舗物件の不足や政府による小売規制は、インドで組織的な小売業の成長を抑制している原因となっている。さらに、高い店舗賃貸料や専門性の低いショッピング・モールの運営・管理などの課題も積み重なり、インド市場は海外の小売企業にとって厳しい事業環境となっているようだ。

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