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【FMCG】インドのFMCG業界、新商品の市場存続率は約10%

市場調査会社Nielsen社の最新レポートによると、市場規模2兆ルピーと推定されるインドのFMCG業界では年に1万5,000~2万の新商品が発売されるが、市場に残るのはその内のわずか10%に及ぶ。また、圧倒的なヒット商品はその内の0.2%であったと報告している。

同レポートでは、インド国内で2011年に発売されたFMCG商品について、発売後3年間の売上状況を分析した結果が報告されている。調査対象となった14,509商品の内、3年後も消費者から高評価であったのはわずか31商品であり、その他の商品は市場から姿を消していた。

Boston Consulting Group(BCG)社のSenior Partner兼Director、Abheek Singhi氏は、新商品が失敗する原因は似たようなものが多いことだと述べる。
「商品が注目されるためには、明確な商品ベネフィットや消費者の目を引き付けるような特徴があることが重要だ。多くの場合、このような必須条件が揃っていないことが成功率を低くさせている。」

また、ブローカー会社Edelweiss社のAssociate Director、Abneesh Roy氏によると、FMCG業界で発売される多くの新商品が既存商品の新種類やブランド拡張であるため、市場における既存商品との差別化が難しいとのことだ。「成功率を改善するためには、新商品の注目度を高めたり、デザイン、戦略や商品開発により力を入れる必要がある。」

2011年度から2013年度の間、インド最大のFMCG企業Hindustan Unilever(HUL)社は、原材料の高騰や売上縮小に伴い研究開発費を50%削減している。
また、Nestle社は2012年度に研究開発費を前年度から2.5倍に増大させたが、2013年度には1.4%の引き下げを行った。Dabur社やMarico社については、2011年度と212年度の間、研究開発費をそれぞれ21.8%と6.6%減少した。

これらのFMCG企業は、新商品のヒット率が低い理由としては、近年嗜好品の消費額が減少しているためだと主張する。Britannia社SalesのVice-President、Hemant Rupani氏は、「インフレ状況の中では1ルピーでも消費者は敏感であるため、その商品に十分な価値があることを消費者に理解してもらうことが重要である。頑張っている企業は多いが、今の経済状況では厳しい状況である。」

また、Marico社とEmami社の幹部は消費者調査や商品のテスト販売により新商品の成功率を高めることができると述べる。Marico社のManaging DirectorのSaugata Gupta氏によると、同社は最大1年間、新商品のテスト販売を実施することがある。さらにEmami社Chief Financial OfficerのNaresh Bhansali氏は、同社は慎重な市場調査を行い商品のニーズを分析すると述べる。同社はここ6ヶ月で、制汗剤、ヘアオイルやフェイスウォッシュなどの商品を新たに発売した。

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