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【FMCG】インドの食品メーカー、女性向けの健康食品に着目

長年に渡り人気クリケットプレイヤーのYuvraj Singh氏や俳優のSalman Khan氏により宣伝されてきたRanbaxy Labs社の栄養サプリメントブランド”Revital”は、新たなブランドイメージで生まれ変わる。同社はピンク色でデザインされた女性向けウェブサイトrevitalwoman.comを新しく立ち上げ、大々的に女性を新たな顧客ターゲットとしてブランド展開していく。

“Revital Woman”を始め、”Women’s Horlicks”、Kellogg社の”Special K”、女の子向けの”Kinder Joy”、Danone社の”Cinderella Milk Shakes”など、インドのFMCG企業は女性に特化した商品を次々と打ち出している。企業側によると、近年では女性の経済力や情報へのアクセスが上昇しており、これらの商品は少し値段が張るものの売上は好調であるようだ。

これまで食品や健康サプリメントのメーカーは、家族から子どもまで様々な顧客層をターゲットとしてきたが、最近では女性に注目していると専門家は語る。「この傾向は、女性が主婦から家庭の管理者に移行していることが背景にある。」とFuture Group傘下Food Bazaar社のCEO、Devendra Chawla氏は述べる。女性向けの健康飲料”Women’s Horlicks”やKellogg社の”Special K”のシリアルは20%の成長率で売上が拡大しているとのことだ。

GlaxoSmithKline Consumer Healthcare社は、”Women’s Horlicks”のみで2013年度に10億ルピーの売上を上げており、同社にとって最も急速に成長しているブランドである。 「これは消費者行動に非常に良い方向に変化している証拠だ。女性は今や家族の健康だけでなく、自分自身の健康管理も行うようになってきた。」と同社のManaging Director、Zubair Ahmedは述べる。

以前Britannia Industries社のManaging Directorを務めていたブランドコンサルタントのSunil Alagh氏によると、各メーカーはこのように収益率の高い商品を心理的な要素を用いたマーケティング手法で販促していると語る。「(メーカー側は)これらの商品が健康的であることを強調し、女性自身の健康状況を改善できる上、その結果として家族の健康にもつながると訴求している。これらのメッセージを伝えることにより、メーカー側は女性が自分の健康管理を行うことにより感じる罪悪感を軽減させることを図っている。」

Ranbaxy社のVice-President及びGlobal Consumer Healthcareの代表者Subodh Marwah氏は、「我々のメッセージとしては、女性が健康であることにより、家族全員そして社会全体が健康でいられる、ということだ。」
同氏によると、”Revital Woman”の受容性は非常に高く、全く新たな製品カテゴリーとして確立しているとのことだ。

また、女性を重視した低脂肪シリアルの”Special K”の広告には人気女優Deepika Padukone氏がブランド大使として起用されており、その影響により同ブランドの売上は大幅に成長しているという。Kellogg India社Managing DirectorのSangeeta Pendurkar氏は、「”Special K”は当社のトップ3位に入るブランドである。これは女性に特化しており、特にダイエットする人に適した商品である。」と言う。

また、同氏は「食品市場におけるセグメンテーションは性別だけではなく、子どもという切り口でも行われており、Danone社は女の子向けにシンデレラや男の子向けに車のデザインのミルクシェイクの商品を発売している。」とも語っている。
Danone社のミルクシェイク商品は発売からまだ3ヵ月であるが、このようにパッケージで他商品と差別化することにより売れ行きは好調であり、消費者である子どもの意見も購買活動に大きな影響を与えていることが明らかになったと関係者は述べている。

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