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【食品】ビスケット市場 グルコースの牙城を崩すクッキー

ニールセンの調査によると、2010年上半期でのインドのビスケット市場の売上は、グルコースビスケットは26.5%、クッキーは23.8%、クリームは16.6%を占めていた。2012年上半期ではグルコースビスケットは19.3%、クッキーは26.2%、クリームは22.2%となり、クッキーとクリームビスケットの売上が、インドで人気のグルコースビスケットをはじめて上回った。

これまで高級品であり催事用に購入されていたクッキーが、購入しやすい価格帯製品として市場に広まり始めたことで、低所得者の需要を掘り起こせたようだ。また、健康効果も得られる高付加価値製品が出回り始め、高所得者層の需要も増加している。

シェアが増加した要因は市場だけではなく企業側の要因もある。Espirito Santo Securities社のNitin Mathur氏によると「グルコースビスケット以外の分野は利ざやが稼げるため、各種メーカーは、主力のグルコースビスケット分野の優先順位を下げてきた」とのことだ。

Parle社は、インドで定番となっているグルコースビスケットParle Gの他に、二年前からクリームビスケットKreams、Happy Happy、Festo を発売した。昨年はグルコースビスケットの価格に対して7~10ルピー以上高価格であったが、現在は1~5ルピーの差しかない。

ITC社は、Sunfeastに続き、Dream Cream、Dark Fantasyのような高級ブランドも販売している。

Kraft Food’s Oreoをインドに持ち込んだCadbury社、クッキー市場にHorlicksブランドを広めたGSK Consumers社のような新たに参入した企業の存在が、高付加価値製品分野の成長を後押しした。そこに消費者の健康志向が重なり、グルコースビスケットの需要は減少傾向にあるとの声もある。

しかし利益率としては劣るもののグルコースビスケットの生産・調達体制は構築されておりスケールメリットが活かせるため、各社にとっては依然主力製品だ。例えばグルコースビスケットParle Gは、Parle社の売上の60%を占め、同じく Tigerは、Britannia社の最大ブランドで売上の15~20%を、ITC Foods社ではSunfeastの売上げが20%以上を占めている。

また、景気の冷え込みにより消費者が高価格製品を買い控えるような消費環境であれば、クッキーやクリームビスケットよりもグルコースビスケットが消費者に求められる面もある。いずれにしろグルコースビスケットはこれからもビスケット市場に有り続ける商品だ。

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