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【アルコール飲料】世界の蒸留酒市場の飽和、インドにも波及

インドのアルコール飲料メーカーは、経済成長の鈍化に伴い苦戦を強いられている。調査会社IWSR社によると、インドの蒸留酒市場の年間成長率は2007-12年で平均17%であったのに対し、2013-18年では4.3%に下落する見通しである。

世界第二位の蒸留酒市場であるインドでは、加速するインフレが消費を抑制している一方で、アルコール飲料への度重なる増税により、蒸留酒の最大小売価格(MRP)は上昇している。加えて、これまで続いていたインドの伝統的なお酒からIndian-Made Foreign Liquor(IMFL:国内産の洋酒)への移行の動きは、最早ほとんど見られないとのことだ。蒸留酒市場は、ウイスキー、ブランデー、ラム、ウォッカ、ジン、テキーラやその他フレイバー蒸留酒を含む。

投資銀行Espirito Santo Securities社のアナリストVivek Veda氏によると、「裁量支出の減少の影響は既にFMCG業界に表れており、IMFL業界でも同様だ。税金の上昇と常態化したインフレが消費を抑制している」とのことだ。例えば、西ベンガル州では2014年度、消費税が約15-20%上昇する予定であり、これはフェスティバルシーズン中におけるIMFLの売上を15%減少させると予測される。また、Veda氏はIMFLの売上は伝統的な蒸留酒よりも大きな影響を受けるはずだと指摘する。
一方で、Edelweiss Securities社アナリストAbneesh Roy氏によると、蒸留酒売上量の成長率が約5-6%という推定は内輪な見積もりだと言う声もある。

インド:世界第二位の成長市場
国内の様々な逆風や世界の蒸留酒市場の縮小にも関わらず、インドは未だなお、中国に次ぐ第二の成長市場とされる。インド蒸留酒市場規模は2012年の3億100万ケースから、2018年には約3億9,000万ケースへと増大する見込みだ。(1ケースあたり9L)世界的に、蒸留酒消費量の年間成長率は2007-12年の6.4%から、2013-18年期間には1.5%にまで落ち込むと予測されている。
インドの蒸留酒市場の急速な成長は、この10年間で多くの外資・内資企業の関心を引き付けてきた。また、バンガロールに拠点を置くUnited Spirits社も国内市場の拡張により、今や世界最大手の蒸留酒メーカーとなった。ロンドンを拠点にする世界最大手の蒸留酒メーカーDiageo社は、United Spirits社の株式を25%取得しており、同じく国際的メーカーであるPernod Ricard社もインドを重点市場として掲げている。

IWSR社によると、インドの蒸留酒市場は250万ケース(1ケース9L)以上の規模で、国際的ブランドにとっても第三の成長市場だと指摘する。また、ウイスキー分野においても、インドにおける消費量は2018年までに2億3,050万ケース増える見込みであり、主要成長市場となる見込みだ。しかし、高級ウイスキー市場に関しては、ロシアがインドを上回っている。

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