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【健康食品】インドFMCG企業、健康志向スナック事業で苦戦

PepsiCo India社の”Better For You(BFY)”、”Aliva”や”Lay’s Baked Potato Chips”等は、近年同社が発売した健康スナックのブランドであるが、売上が伸び悩み市場から姿を消す結果となった。また、2年前に発売した”Aliva”は、ボリウッドスターのChitrangada Singh氏やVidya Balan氏をブランド大使として活用し、大々的な売り出しで展開開始したが、現在では製造中止となっている。2013年度前半に発売した”Lay’s Baked Potato Chips”も、インド消費者の健康志向を汲み取った商品であったが、今やほとんどのパパママショップで店頭に置かれていない。

インドの食品業界における健康食品の動向について、PepsiCo India社の関係者は次のように述べる。「消費者の需要は健康志向の商品に多様化していることは確かであるが、普及率や一人当たりの消費量は未だ低く、インド市場において健康志向商品が定番化されるのは長期的なプロセスとなる見通しだ。健康志向の商品ポートフォリオでは、”Aliva”は期待を下回る結果となったが、我々は健康志向商品を開発し続ける。また、”Lay’s Baked”は健康志向の消費者の間では好評であり、今後も販売強化のために注力し続ける予定だ。」

しかし同社は、原材料が小麦であることを売りとした”Kurukure Desi Beats”等、数多くの健康志向商品を投入しているが、初期段階で不調な結果となり結果的には市場撤退となっている。

このような健康スナックの売上不振について、PwC India社の小売・コンシューマー部門の責任者Rachna Nath氏は、インド人消費者は健康よりも価格を重視するためだと指摘する。「現在インドでは多くのブランドが健康部門への参入に失敗している。インド人の求める独自の味と健康への配慮を両立させることは困難なのだ。例えば、ピザやハンバーガーを売りにした店だとしたら、顧客はその店にサラダを求めてはいない。健康食品を求めるとしたら、顧客は健康に特化した店を利用する。」(同氏)
業界大手のNestle India社ですら、大人気の精粉インスタントヌードルの健康志向商品“Maggi Vegetable Atta Noodles”の売り込みに苦戦している。関係者によると、同シリーズの別の商品の売上は好調である一方、健康を掲げた“Maggi Vegetable Atta Noodles”の在庫は蓄積しているとのことだ。

PepsiCO社やNestle社以外にも、Parle社やMario社等のFMCG企業も健康食品で失敗している様子だ。Parle社は、ノンフライの“Monaco Smart Chips”をAamir Khan氏をブランド大使として発売し、Marico社は“Saffola Zest”というベークドスナックを売り出したが、両商品共に失敗し即座に撤退した。

PwC社の報告書によると、インドの健康食品、飲料とサプリメント市場は現在1,450-1,500億ルピー規模であり、年間成長率10-12%で増加している。現在、市場における健康食品の割合は全体の約3-5%に過ぎないが、スナック、スープ、飲料、ビスケットや乳製品などを含む健康食品市場の成長率は極めて高い。

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