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【食品加工】FICCI-KPMG、インド食品加工産業に期待

インド商工会議所連合会(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)とKPMG Internationalの報告書“Enhancing Competitiveness of Indian Food Chain”によると、インドにおける食品バリューチェーンは転換期を迎えている。インドの食品加工産業は、廃棄が多く、加工作業が少なく、国際的にも存在感が薄い印象であったが、今後はより合理的に統合され、世界貿易において重要な立ち位置の産業と転換する見通しである。

同報告書は11月13日にFICCIが開始した食品加工カンファレンス”Food 360”で発表された。同報告書によると、食品加工産業の規模は2015年度に4兆ルピーに達し、GDPの約6.5%を占める見通しだ。

インドでは現在、農産業に対するプライベート・エクイティ(PE)の投資や同産業におけるM&Aが急速に増加している。農産業への総投資額におけるPE投資の割合は、2008年の0.2%から2012年には3.8%まで増加した。また同期間におけるベンチャーキャピタル投資の割合は0.2%から1.6%まで増加した。さらに、同報告書によると、農業関連の物流への投資額は2012年に6,000万ドル以上に達し、投資家から注目されている分野である。

KPMG India社のRetail Head、Rajat Wahi氏は「政府による継続的な財政・規制の支援や民間企業・財団法人・海外企業の増加により、農場から消費者へとつながるバリューチェーンのインフラ整備の投資に拍車がかかる見通しである」と指摘した。

同報告書の推定によると、インドでは農村で収穫された農産物が市場に届くまでに、著しい割合の損失が発生している。農村部で行われる取り扱い作業、洗浄、選別や梱包の技術や施設等、適切な生産技術や設備の不足により、農村部から出荷された農産物の内、30~40%が販売されず処分されている。
インドでは、バリューチェーンの各段階に問題が存在する。例えば、農産物のサプライチェーンは必要以上に長く、調達、輸送やその他の税・サービス費等のコストが積み重なり、最終的な価格が高騰してしまう。その結果、農家が売上として受け取る収益は販売価格の25~60%となる。

食品加工省のSiraj Hussain氏は「国内における冷蔵貯蔵容量は、需要が6,100万トンであるのに対し、供給能力は2,500万トンであった」と語る。それ以来、1,000万トンの供給容量が追加されたが、依然として1,500万トンの容量が不足している。このギャップを解決するために、政府としては投資家による産業への投資を期待していた。

同氏は「その一方で、インドの農産物の輸出額は年間3,000万ドルに達し、過去5年間で平均20%のペースで拡大している」と語った。

ITC社の農業事業部門の責任者、S Sivakumar氏は「食品加工産業は農産業に比べ2倍のペースで成長しており、食品加工産業における雇用乗数もどの業界よりも高い」とカンファレンスで語った。

FICCIのCo-chairman兼同カンファレンスのGeneral Chair、JA Chowdary氏は「新たな農業革命を引き起こすには、農業と食品加工産業のバリューチェーンにおいて革新的な技術を投入することは必要不可欠である。」と語った。

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