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【化学】Tata Chemicals社、コンシューマー事業の拡大狙う

タタ財閥のグループ会社であり創業75年を迎えるTata Chemicals (TCL)社は、主力事業であるソーダ灰および肥料事業への新規投資を控え、消費者向けの食塩や豆類事業の拡大に重点を置き展開していくと発表した。同社はこの戦略試行により資本収益率を向上させ、250億ルピー相当の負債を三分の一に削減することを目指す。

TCL社はソーダ灰の生産量では世界第二位を誇り、アジア、欧州や北米に製造工場を保有している。同社の製品は主にガラス、洗剤やその他の産業用製品の原材料であり、世界中の大手メーカーに供給している。

しかしながら、景気低迷の影響により現在ソーダ灰の需要は世界的に減少しており、肥料事業も農業支援の補助金制度の導入により需要は縮小している。需要の減少により資本収益率が低下していると同時に、ガソリンの価格高騰も同産業への投資を抑制させている。

同社CFOのP K Ghose氏は設立75周年記念式典の場で下記のように述べる。「今後5年間、我々は既存の主力事業への追加投資は行わない予定だ。その代わりに消費者向け事業の拡大を図る。これまで我々は塩および穀物の商品を多数展開してきたが、今後はコンシューマー向けの商品を積極的に展開していく予定だ。」

TCL社は今後2年間で170億ルピーを投資する予定であり、この内、既存設備の管理費が約半分を占める。残りの投資は塩製造設備の拡張やコンシューマー事業の開発に費やされる。同社はさらに、甘味料やダイエット食品などの健康食品の製造拠点をチェンナイに建設する計画だ。

TCL社MDのR Mukundan氏は、「インドの経済活動は3兆ドル規模に達し、その内の2兆ドルは主要24都市に集中している。これらの都市では都市化が著しく進み、利便性の追求により新たな消費行動が出現するだろう。インドでは現在、量り売りで販売されている食料品を購入する消費者が多いが、既に包装されたブランド食料品の方がより便利、安心かつ健康的である。我々の食塩商品のような製品は今後需要が急増するはずだ。」と述べる。
同社が初めて食塩商品を発売したのは27年前である。袋詰めの豆を発売した2年前にも同様の戦略が採用された。

2012年度、同社の純利益は前年の83億7,000万ルピーから40億ルピーに半減している。資本利益率も5年前の16.83%から12.23%に減少している。

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