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【食品】Heinz India社、再配合された”Complan”の栄養成分に厳しい批判

インドの大手食品Heinz India社は健康飲料ブランド”Complan”のパッケージや配合割合を改定し、新たなブランド大使を任命、そして新しいキャッチコピーを付けるなど、生まれ変わった商品として市場で再展開していく見通しだ。

しかし、改定された”Complan”に含まれる栄養成分は従来の商品と比べ少なくなったと一部の栄養士は批判する。去年12月、Heinz社は健康飲料”Complan”の原材料の配合割合を改定し、糖質を16%増、炭水化物を9.6%増、乳清タンパク質を11%減、脂肪分を36%減、そしてビタミンKを16%減の変更を行った。

デリーのSt. Stephens病院の専門医Dr. Gautam Sharma氏は下記のように述べる。「Heinz社は、乳清タンパク質、脂肪分やビタミンKなど、子どもの成長に極めて重要となる栄養素はすべて減量し、その代わりに糖質や炭水化物の成分を増量した。」
彼によると、栄養素の高い成分は価格が高い一方、糖質や炭水化物は比較的に低価格であるため、それらの量を増やすことは企業にとって有益であるが子どもにとっては危険である。

原材料の配合割合の見直しについて、Heinz社のMarketing部門General ManagerのAbhishek Prasad氏は配合割合の合理化が主な理由だと主張する。「我々は近年急増している子どもの肥満対策のためにComplanに含まれる脂肪質を減らし、より合理的な配合割合を実現させた。従来の製品は栄養バランスが取れていなかったが、新商品はより消費者の口に合い、タンパク質を減量したためお腹にもたまらず、栄養バランスも改善された。」

同氏によると、改定された”Complan”はインド医学研究評議会(Indian Council of Medical. Research : ICMR)が定める規定に基づき配合されており、その根拠は栄養学にも裏付けされている。

Heinz社の関係者は、新しい”Complan”の栄養成分について、「他の健康飲料製品と比較しても、製品に含まれる乳清タンパク質から摂取できるカロリーは”Complan”が最も多い。しかしその一方で、炭水化物からのカロリーは低く、新しい”Complan”は従来の製品と比べてもカロリーは低くなっている。」と述べる。

しかし、多くの栄養士は同社の主張に対して批判を示す。Fortis-C-DOC Hospita for Diabetes and Metabolic DiseasesのChairman Dr Anoop Misra氏は述べる。「糖質が減量されていない限り、脂肪質を減らすだけで肥満対策と主張することはナンセンスだ。糖質や炭水化物の配合割合を増量すれば、脂肪分を減量することは配合バランスを保つために不可欠であるため、それが肥満対策のためだと言う主張は弱い。」

現在”Complan”ブランドは、Heinz India社の総売上の内の約半分以上を占めている。しかし、去年ライバルCadbury社の”Bournvita”に業界2位の地位を奪われて以来、”Complan”は低迷傾向にある。

インドの健康飲料市場は現在550億ルピーと推定されている。その内”Complan”のような乳性飲料は約35%を占め、GlaxoSmithKline Consumer Healthcare India社の”Horlicks”ブランドが圧倒的な首位を獲得している。

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