インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト

【栄養食品】インドBritannia社、栄養ビスケットをきっかけに健康関連の事業拡大

インドの大手食品メーカーBritannia Industries社は、鉄分、ビタミンやその他の栄養素を添加したビスケットの販売により、国内の栄養問題の改善と持続的な事業モデルの確立を目標としている。

同社が栄養不足の課題を掲げる理由としては、国内における子どもの栄養問題の深刻さ、同社のビジョン・クレド、及び同社のビスケット販売事業との整合性の3つの要素が挙げられる。同社は2008年4月に代表的ブランド”Tiger”の商品を改良し栄養強化ビスケットを新たに発売した。

Britannia Industries社Marketing部門のDirector、Ali Harris氏は下記のように述べる。「子どもの身体的・精神的成長にとって鉄分の摂取は非常に重要である。インドでは5歳未満児の人口の約3分の2が鉄分不足であり、学校に通う子どもの約50%が鉄分不足の状況である。」

同社は、多くの子どもに愛される食べ物であるビスケットに栄養素を添加することは合理的かつ効率的であると信じている。

「我々のR&Dチームは商品の最適化に非常に苦労した。価格、味と鉄分配合を最適化するために、16回程の試験を繰り返した。」(同氏)

同社のR&Dチームは栄養強化にかかる追加コストを消費者側が負担することがないよう、製造過程で効率化する方法を模索していた。

現在同社が展開している栄養強化商品には”Tiger”、”MarieGold”と”Milk Bikis”のビスケット、及び乳飲料やパンなどの主食商品があり、これらの売上個数は年間35億個に及び、同社のベーカリー製品の売上の約55%を占めている。

Britannia社は、国連食糧計画(WFP)から使命を受けたことをきっかけに、栄養強化ビスケットの製造に取り組み始めた。Harris氏は、「当社とWFPの協働は2000年初旬に始まり2011年まで続いた。このプログラムを通じ我々はこれまで3万2,000トン以上の栄養ビスケットを供給した。」と述べる。このような革新的な取り組みは、同社の成長に多いに貢献したとのことだ。

また、同社はNPOとも連携し学校に通う子どもに鉄分強化ビスケットを提供している。同氏は、「当社の思いとしては、子どもにおける鉄分不足の課題を改善することだ。我々の鉄分強化ビスケットの貧血予防の効果は、自社の調査チームと外部機関により検証されている。」と語った。同社は今後も全国的、及び地域別で活動しているNPO団体と連携し、子どもたちへのリーチを拡大していく予定であるとのことだ。

一覧に戻る