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【医療サービス】医療ツーリズム先進国としてのインド

24か国18,731名を対象とした世界大手のマーケティング調査会社イプソス社の世論調査によると、世界の人々のおよそ3分の1が医療ツーリズムの考え方を受け入れるという。医療ツーリズムとは、より安い医療あるいは歯科手術を求め、海外へ旅行することを指す。

18%は実際に医療ツーリズムに参加することを真剣に検討しているという。

「医療ツーリズムの考え方は、多くの国で受け入れられている」と、Ipsos Public Affairs上席副社長のNicolas Boyonは語る。

「日本を除く世界中の国で、少なくとも3分の1の消費者はその考え方を受け入れている」と、インタビューに答えて同氏は語った。

経済的理由であれ、優れた治療法を求めるためであれ、美容整形か救命手術かを問わず、インド、ロシア、インドネシア、メキシコ、ポーランドといった国々では、医療のための移動という考えは広く受け入れられている。それらの国々では、医療や歯科治療のための旅行を検討中である割合は31%を超えるほどであった。反対に、日本、韓国、スペイン、スウェーデンといった国々では、医療ツーリズムに消極的な姿勢が目立った。

新興国の人々がより安い治療を求めて国外に移動するのは、決して驚くべきことではないとBoyonは語る。「自国のもの以上の治療を他国で受けられるかどうかについて、認識を反映した結果といえるだろう」

しかし、ドイツで48%、カナダで41%、アメリカで38%、イタリアで66%がこの考えに賛同したように、先進国であっても多くの人々が医療ツーリズムを検討してることにBoyonは興味を示す。「もはや医療の専門家といえどもグローバル化の流れから逃れることはできないことの表れである」と同氏は語った。

OECDの調査によると、様々な医療ツーリズムがある中で、歯科治療、美容外科や不妊治療等が最も一般的なものとなっている。

報告書は以下の点を指摘する。「医療ツーリズム産業は活性化し始めているが未だ不安定な産業である。経済情勢や国内政策の変化、政治的不安定、旅行規制、広告の実施、地政学的情勢の変動、そして治療法のイノベーションなど、様々な要因の影響を受けており、それらの影響で国内で医療を受けるか、海外で医療を受けるかの割合が変動するだろう」

アメリカ疾病管理予防センターの報告によれば、様々な研究が異なる基準を使って推定しているのが現状であり、アメリカ国民が健康のために海外旅行をする数は6万~75万人の間であるという。

様々な国で行われたIpsosの調査によると、50-65歳の年齢層と比較して35歳未満の若い層で医療ツーリズムを検討している割合が高いという結果となった。

インド若年層では86%が医療ツーリズムを検討している。同じ層では中国が77%、イタリアが71%であった。

旅費と国境、医療の質が潜在的な医療ツーリズム利用者を測る要因になる、とBoyonは述べた。

イタリアとドイツの両国においては、20%が医療ツーリズムを真剣に検討しているという。どちらの国もハンガリーに近く、同国は医療ツーリズムの人気の高い土地である。

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