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【水処理】仏Suez Environnement社、インド各地で淡水化プラントを展開

フランスの水・廃棄物処理会社Suez Environnement社が、目下成長中のインド水市場にて大きなシェアを獲得しようとしている。 同社CEOであるJean-Louis Chaussadeは、機が熟したと確信する。 「インドにとって水は喫緊の課題だ。インド国内の急速な産業発展が、淡水の需要増を加速させている。非常に不安定な状況であり、近代的国家としてのインドはこのような不安定な状況に耐えることができない」と現地報道に語っている。

同氏はオーストラリア国メルボルン南東に位置するWonthaggiの自社プラントVictorian Desalination Plantを引合いに出し、インドの長い海岸線は海水淡水化による水供給が可能だ、と語った。上記の海水淡水化プラントは、2012年9月に飲料水の生産を開始している。同プラントでは、今月末までに、その生産能力を一日当たり450,000立方メートルにまで拡張する見込みだ。

同氏は各都市での水供給網の管理こそ最重要であると主張し、同社が交わした最初の契約について、それが正しい方向への第一歩だったとの見解を述べた。

Suez Environnement社は、ニューデリーMalviya Nagar地区の水供給改善のため、インドのインフラ企業Subhash Projects and Marketing Limited (以下SPML社)とコンソーシアムを組み、ニューデリーの水管理を管轄するデリー上下水道局(Delhi Jal Board)と9,500万ドルの契約を締結した。契約期間が12年間である。このプロジェクトは2012年12月末の開始を予定しており、既存の水道管200kmのうち100kmを改修し、26km拡張する。本プロジェクトにより、従来1日に3~ 8時間しか水道を利用できない同地区の住民は、24時間いつでも水を得ることが可能となる。

一方、ムンバイでは、アラブ海に近い地域であるにもかかわらず、今後数年の水不足が予想されている。Brihanmumbai公営公社は2008年、Bhandupにアジア最大規模となる1日9億9,000万リットルを供給する水処理プラント設計として、Suez Environnement子会社のSuez-Degremont社と7,400万ドルの契約を締結した。 同社は飲料水用水処理プラントの建設を最終段階まで進めており、2013年初めに同プラントを委譲する予定だ。 また、同社はバンガロールのTK Halli水処理プラントも手掛けている。 Suez-Degremont社は、デリー、ムンバイ、チェンナイ以外にも、ハイデラバード、コージコード(ケララ州)、コルカタで活動している。同社はインド国内にプラントを153基以上建設し、そのうち17基を運用している。

インドの海水淡水化市場は成長段階にあり、次の10年で相当な市場機会がある。 Chaussade氏は、同社がより多くの官民連携(PPP)プロジェクトに携わることを切望し、PPPで民間から公共へ経営、財政、技術の提供を行うことで、同様のプロジェクトの遂行が容易になると述べた。 「民間企業は研究開発と運営の効率化によって、地方自治体に価値を提供することができる。インドは豊富な人的資源を持ち、我々はインドでの研究開発がいま以上に発展することを望んでいる」(同氏)

世界の産業用水業界において、不安定な水供給状況ときれいな水に対する需要の増加から、今後5年で800億ドル以上の投資がなされる見通しだ。 汚水浄化、淡水化、その他の水処理といった分野に対し投資熱が上昇しており、2013年から17年の間に、市場規模は65%増加する見込みだ。 ムダの発生という意味ではインドは成熟した市場ではなかったと指摘し、同氏は以下のように語った。「上手くいけば我々はいま以上に水ビジネスにおける管理業務を受託できるようになる。時間は問題ではないし、誰も急いでいないが、水不足問題と水貯蔵の最適化について考えると、インドはすぐにでも解決策を求めることになるだろう」(同氏)

 

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