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【医療】インド医療産業 2017年までに1,550億ドルに拡大

LSIフィナンシャル・サービスのレポートによると、インドの医療産業は現在650億ドルだが、2017年までに1,550億ドル規模にまで成長すると見込んでいる。プライベート・エクイティー・ファンドからも注目を集めている。調査はインド全域における医療関連のトップ企業100社を対象に2012年後半の3-4ヶ月で実施された。

LSIフィナンシャル・サービスのマネージング・ディレクターVardhan Kajaria氏は、「医療産業はインド全体のGDPの4.6%を占める」と語り、さらに以下のように続けた。「インドでは、医療産業の中に大きな需給ギャップがある。現在の公的医療は、貧弱なばかりでなく、十分活用されておらず効率も悪い。同分野では民間セクターの占める割合が大きい」

インドにおける医療関連消費の74%は民間企業だ。インドでは同分野への公的な投資が不十分であり、それが私立病院のシェア拡大の要因となっているとのことだ。

インド医療産業は、比較的廉価で高品質医療が受けられる点や、Tier-IIやTier-IIIの都市でも医療に対する意識が高まってきている点がある一方で、 専門的な医療人材の不足や、資本集約的な業界構造、インフレとコスト上昇などが課題としてある。

同レポートによると、政府の政策では、農村地帯に専門医を呼び込むことができず、国民の65%が住む地域では医療インフラはいまだ不十分な状態にあるとのことだ。

また看護・医療人材も不足している。インド全土における医者と患者の比率は医者1人に対して患者が1,700人だが、農村地帯に限ると医者1人に対して患者が25,000人という状況だ。インド農村部における医療指標は、都市部と比較しても著しく厳しい状態を表している。都市部と農村部で寿命が12年も違うという事実がそれを物語っている。

政府は問題解決に向けた政策「National Rural Health Mission」の予算として、2011年度は1,811億ルピーだったが、2012年度では2,082億ルピーにまで増額した。

同レポートによると、インドにおける医療関連財政支出はGDP対比で1.4%程度であり、世界的にも最低の水準であるという。2012年度予算では、政府は第12次5カ年計画終了時までに、医療関連支出をGDPの2.5%にまで伸ばす狙いだ。

 

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