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【運輸】インド医薬品輸出額160億ドル 前年比25%増、保管・配送時の温度管理に課題

インドから国外への医薬品の2012年度輸出額は約160億ドルに達し、前年度比で25%増加したと推定されている。インド商工省は2013年度の医薬品輸出額として目標としている250億ドル到達には難しいかもしれないが、世界的な景気減速の中での輸出額の伸びを鑑みるとインド医薬品の成長率は注目に値する大きさだ。

現在、インドの製薬の輸出は、アメリカに27%、ヨーロッパに19%、アフリカに17%、中東に7%、ラテンアメリカに6%、CIS諸国に5%などで構成されている。

インドから医薬品を輸出する際の課題として、生産工場から空港までの輸送時の品質維持が挙げられる。薬品は気温に敏感な製品であるため、出荷待ちの段階で被る温度変化への対応が必要だ。

アンドラ・プラデーシュ州ハイデラバードでは、医薬品の輸出が増加している。

ハイデラバードは温暖な気候のため、研究所・製造工場・梱包センター・空港と輸送が行われる医薬品にとって良い環境が整っており、医薬品バルクの中心地だ。24社以上が最終製品(製剤)と薬の輸出を行っている。

アメリカ化学大手DuPont社は、長距離便の積み替え時に貨物を保護するための特殊な航空貨物カバーを開発した。

各製薬企業が製造した薬剤は包装されて一定の温度に保たれるが、工場からの輸送時、例えば空港で温度制御されていない倉庫で一時保管されると、製剤にとっては厳しい環境に置かれることになる。同社の特殊素材“タイベック”はこのような環境下での温度制御や安全性に効果的だ。

ハイデラバードにあるDu Pont社のナレッジセンターは、インド市場に着目している製薬企業から注目されており、いくつかの製薬企業と輸出企業との交渉を始めている。同センターのHomi Bhedwar氏は「製薬企業の保冷への要求を満たすように、互いに協力している。

タイベックによる航空貨物梱包材は、太陽光による悪影響を低減し、高水準の熱保護を提供する。

タイベックは同市場の他の梱包材に比べ、冷却力が高い。

同製品は防水で軽く、ほこりや花粉など空気からの保護もでき、使いやすい。

同カバーは、盗難や異物混入を防ぐための視覚的対策として無色だ。また高密度ポリエチレン製であるため様々な業界に対して使用可能だ。同社は、この不織布シートは製薬製品だけでなく、園芸品や花、生鮮食品など温度に敏感な様々な製品にも応用できるとのことだ。

同製品はインドの製薬市場で輸入市場の品質規制が強化されていることからも、重要だと考えられる。

ワクチンや救命薬などの冷却輸送が途切れると、多くの患者に致命的な影響が出る。

イギリスの政府機関Medicines and Healthcare Products Regulatory Agencyの調査によると、製薬における重大かつ主要な欠陥のうち43%は温度制御と保管・輸送時の監視が原因とのことだ。

 

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