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【医療ツーリズム】インド、美容整形の医療観光客が増大

近年、多くの欧米・欧州の人々が、価格の安い美容整形を求めインドへ渡航している。鼻整形や豊胸手術がその一例である。
専門家によると、渡航が比較的容易であり医療コストも安価であることから、先進国から発展途上国に渡航し、治療や医療手術を受ける医療ツーリズム産業が世界各国で急速に拡大している。特に、医療保険の対象外となる美容整形は、医療ツーリズム産業の大半を占めている。

インドでは、年間100万人以上の医療観光客を受け入れており、他にもメキシコ、ドバイ、南アフリカ、タイ、シンガポール等が目的地として有名である。
これらの国で受ける美容整形のコストは欧米諸国と比較すると非常に安い。例えば、豊胸手術はアメリカで行うと6,000ドルが相場であるが、インドでは2,200ドルが一般的である。航空券の費用を含めたとしても、これらの国で施術を行う方が安く済む。

米国の形成外科学会の医療誌“Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open”によると、医療ツーリズム産業の発展は美容整形市場に大きな影響を与え。
「産業の急速なグローバル化により、手術に対する世界的な認識が大きく変化している。患者は消費者に移行しており、医療サービスは商品として扱われ始めている。」
こう語るのは、University of MichiganのKevin C Chung氏とLauren E Franzblau氏である。医療サービスを受ける為に外国を訪問する行為は昔から存在しているが、発展途上国に住む人々がより高品質の治療を求めて先進国へ向かう傾向が強かった。

現在、数多くの国が医療観光産業の発展に積極的に取り組んでいる。医療施設周辺にリゾートのような環境を創設し、患者が旅行と美容整形を共に行える新しい観光施設の設立に取り組む国もある。

医療ツーリズム産業の発展が進むと同時に、これらの医療産業における身体への安全性や法的保護に対する関心も高まっている。主な目的地である途上国の医療施設は、施術の手順や設備の品質や安全性の確保を主張するが、この主張を証明する証拠はほとんど存在しない。「医療ツーリズムは今後も活発な産業であり続ける見通しであり、整形外科医は国際市場の水準を十分に理解し競争する方法を学ぶ必要がある。」とChung氏とFranzblau氏は語る。

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