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【医療機器】GE Healthcare社、インドに低コスト医療機器の製造拠点を設置

General Electric社(GE)のヘルスケア部門は、新興国市場向けの低コストの医療機器をインドで製造する予定だ。
同社は、カルナタカ州Bangaloreの工場3拠点で、超音波マシン、心電図や妊婦・乳児ケア製品等を含む多様な製品を製造し、アフリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカやアジア世界各地域に輸出・販売する計画だ。これらの製品は、既存製品より最低40%の低価格で販売され、世界の医療機器市場の10~15%を占める投入が期待される。

同社のグローバル超音波部門のPresident兼CEO、Anders Wold氏は「インドは、新興国市場向けの製品開発するために必要な基盤が揃っている」と語る。
市場調査会社Global Industry Analysts社によると、世界の医療機器市場の規模は、2015年に3,620億ドルに達する見込みだ。

GE Healthcare社によると、「インドは、低コストで革新的な新製品を開発するにあたり、適切な人材や指導能力を持つ医師、かつ十分な生産能力や需要がすべて揃っている理想的な市場である。しかし一方で、製造コストの面では中国がまだ優勢である」とのことだ。
同社のヘルスケアシステム部門のPresident兼CEO、Tom Gentile氏によると、同社のインド事業の売上は5.7億ドルであり、当社のヘルスケア部門の売上の5%を占める。来年は、15~20%の成長を期待するとのことだ。

同社は現在、Bangaloreに3拠点、中国に2拠点、日本に1拠点の製造工場を持つ。また、インドBangaloreのR&D施設には5億ドル投資している。

また、同社の製品は4段階の価格構造に分けられる。高級・高性能の製品がハイエンド市場に応える一方、低コストの製品は従来の製品価格の3分の1から10分の1で販売する予定だ。例えば、ポータブル心電図”MACi”の通常の価格は15~20万ルピーだが、低コスト版の価格は約2.5万ルピーである。

Deloitte Touche Tohmatsu India社のCharu Sehgal氏は、この価格差について「トップエンドの機器は精度が非常に高く、加えて特殊機能を提供する。機能を最小限に抑え提供することで、インド人口の大半の医療ニーズに応えることができる」と語る。
また、GE Healthcare India社のPresident兼CEO、Terri Bresenham氏は「技術力の低い医療スタッフでも操作できるように、製品をカスタマイズした」と語る。
また、新興国には場所と資源に制限があるため、同社の新製品は軽量かつ持つ運び可能なものに工夫されている。従来のX線機器の重さは約250kgだが、インドで開発された新製品は約110kgだ。従来の高性能の製品に比べ、コストは10分の1に抑えられた。Sehgal氏は「需要と供給の大きなギャップや医療価格の問題に対し、インドは機能を抑えることで対応を図る。これは最近多くの医療機器メーカーが追求している戦略だ」と語った。

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