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【ヘルスケア】インドの保健医療指数、多くの州で未だ低水準

現在、インド州政府は平均で総支出の約4~6%を保健医療へ費やしているようであるが、ほとんどの州の保健医療指数は未だ目標水準に達していない。インド南部のマハラシュトラ州、パンジャブ州、ハリヤナ州やヒマチャル・プラデシュ州は国内で保健医療の水準が最も高い州であり、その一方で内陸地域は最も低い地域と言われている。

国内の予防接種の受診率は平均61%であるのに対し、ウッタル・プラデシュ州は49%、そしてビハール州は40%と非常に低い水準となっている。また、保健施設での出産率は90%を目標水準としている一方で、国内で水準に達成しているのはケララ州、タミル・ナドゥ州とアンドラ・プラデシュ州の3州のみである。また、合計特殊出生率については、ビハール州とウッタル・プラデシュ州において女性一人当たり3人を超えており、比較的発展した州でも著しいことが判明している。

農村部における保健医療インフラの強化を掲げ、インド保健省は2005年に「全国農村保健ミッション(NRHM: National Rural Health Mission)」を発足したが、特にマディヤ・プラデシュ州、ウッタル・プラデシュ州やビハール州においてサブセンター、プライマリーヘルスセンターやコミュニティヘルスセンターの数は著しく不足している。また施設不足だけではなく、看護師、検査技師、薬剤師や医者などの医療従事者の人手不足も深刻な課題である。その中でも特に婦人科医、小児科医、外科医や内科医などの専門医の数は圧倒的に不足していると言われており、ハリヤナ州、グジャラート州、ヒマチャル・プラデシュ州とラジャスタン州における専門医の不足率は90%を超える。

インドの成人における主要な死因・病因は、血管病、慢性呼吸器疾患、糖尿病、結核、交通事故や癌と言われている。これらの病気の治療費は約75%が国民の自己負担とされており、多くの州政府は医薬品の無償提供プログラムを実施しているが、実際に成果が見られるタミル・ナドゥ州、ラジャスタン州やケララ州を除きほとんどの州で非効率的な政策となっている。

保健医療予算全体に占める医薬品供給の割合は、2010年時点でタミル・ナドゥ州とケララ州が最も高く、全体の12%以上であった。その他も、マディヤ・プラデシュ州が9.3%、カルナタカ州が6.3%、ハリヤナ州が5.5%、およびマハラシュトラ州が5.2%である。

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