インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト

【医療】インドにおける癌の罹患件数は年間100万に到達、20年後には2倍へ

タタ・メモリアル・センター、全インド医療大学(AIIMS)、ロンドンのキングス・カレッジなど、国内および国外の医療関連機関に務める数多くの研究者により、数か月前にインドにおける癌患者に関するデータが発表された。これまで不十分なデータ収集システムにより、インドでは国内の癌患者に関する情報が不足しており、あるデータに関しても信憑性も低いとされていた。今回複数の研究者が発表したデータによると、インドは将来癌大国になる危険性が高いことが明らかとなった。

フランスのInternational Agency for Research on Cancer(IARC)のデータによると、インドにおける癌の罹患数は年間100万件であり、20年後にはその数は2倍になると予測されている。罹患数では米国よりも15%少ないとされるが、癌患者の死亡件数は同じだと報告されている。
タタ・メモリアル病院のCS Pramesh氏は、「インドでは癌死亡率が非常に高い。そして、癌による社会への影響力も大きい。」と述べる。

世界184カ国における癌患者の統計を取りまとめるIARCのGLOBOCANの情報によると、2012年に世界中の癌罹患件数は1,400万人であった。また、癌による死亡者数800万人の内、70万人がインド国民であると報告されている。

インドにおける癌罹患率の上昇は人口動態が主な原因と言われている。近年インドでは平均寿命が延びており、癌が高齢者の死因になることが多いことは確かである。しかし一方で、インドで最も多い癌患者の年齢層は30歳から69歳の間であることも判明している。

近い将来、癌はインドの一般家庭にとって大きなコスト負担となるだろう。現在、インドのGDPに対する医療分野への支出割合は3.9%とされており、世界でも最低水準となっている。その内、政府による支出はたったの21%であり、それ以外は国民による自己負担とされる。さらに2004年にインド国内で実施された調査によると、癌患者を抱える家庭の医療支出は一般家庭と比べて36~44%増であることが判明している。近年では医療コストが上昇しているため、その負担額はさらに増加している可能性が高い。

一覧に戻る