インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト

【交通】ゼロ・サムと名古屋電機工業、インドでITS事業を展開

日本のソフトウェア開発会社ゼロ・サム社と名古屋電機工業は、インドで高度道路交通システム(ITS)に関連する施設、設備やサービスを提供する合弁会社、Zero-Sum ITS Solutions India社を設立した。同合弁会社は国際協力機構(JICA)の支援を受け、10月からアーメダバードでITS事業の実証試験を開始し、その後の6ヵ月~12ヵ月はカメラ、車両情報システムや廃棄物管理システムなどを活用した自社ソリューションを全国展開していく。

Zero-Sum ITS社の菊池社長は、「交通渋滞はインドにおいて深刻な都市問題であり、世界2位の人口大国であることも状況を悪化させている。国内では都市が適切に設計されておらず、道路の車線に沿って運転するという概念も存在しない。」と述べる。

「アーメダバードを選んだのは、投資先としてグジャラート州のビジネス環境が適切に整備されているからである。広告収入をベースにした我々の事業モデルはITS事業としては国内初であり、アーメダバード公営公社(AMC: Ahmedabad Municipal Corporation)も我々のITS技術がアーメダバードのためになることを理解しこの事業展開を承認した。」(同氏)

同氏によると、アーメダバードはデリーやムンバイなどの大都市に比べ、交通整理のインフラが不足している。同社は同都市にある全長10キロの環状道路で事業検証を実施することでAMC社と合意した。

同社が展開するITS技術は、道路に設置された交通カメラや交通警察の情報をコンピューター・クラウド型の中央センターで集積し、最新の交通フローや渋滞状況を把握する仕組みである。この交通情報は、市内の各信号機の200メートル前に設置されている道路の大型電子看板やドライバーの携帯電話に表示される。

菊池社長は、「AMC社の承認のもと、実証試験の終了後は6ヵ月に渡りアーメダバード市内全体で同事業を展開する予定だ。」と述べる。

同社の推測によると、アーメダバード市全体をカバーするためには最低100台の道路情報表示板、及び200台のカメラの設置が必要になる。現在の実証試験では、100万ドルの投資により道路情報表示板が4台とカメラが14台設置されている。

一覧に戻る